5月雇用統計がどちらに作用するのか、6月2日のドル円為替

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 6月1日21:15(すべて日本時間)に5月ADP雇用統計が発表された。本日発表される5月雇用統計の非農業部門雇用者数の先行指標とされている。ただしADP社のものは政府機関の雇用を含んでいないため相関性がはっきりとあるわけではない。

 1ドル110円台が続いている状況から21:15にドルは大きく伸ばした。5月ADP雇用統計が事前予想の+18.5万人を大幅に上回り、+25.3万人というポジティブサプライズだったためである。発表直後に1ドル111円43銭までドル買いが強まった。

 21:30には先週分新規失業保険申請件数の発表があったが、こちらは逆に事前予想の23.8万件を上回り24.8万件という結果でドル売りの動きも見られた。23:00には5月ISM製造業景気指数が発表され、54.9と事前予想の54.8よりもやや高めの結果。4月建設支出は前月比-1.4%と事前予想の+0.5%よりも低い結果だった。

 すべてがいいわけでもなく、すべてが悪いわけでもない。日付の変わった6月2日0:30ごろには1ドル111円16銭までドルは下げている。

 本日は一番注目が集まる5月雇用統計の発表だ。6月追加利上げを強力に後押しするような結果になるという声も聞かれているが、どうだろうか。過去にはADP雇用統計がポジティブサプライズだったのに対し、直後の雇用統計はネガティブサプライズだったこともあるだけに安易な期待は抱けない。

 今日の東京市場は元気がいい。ドル買いが盛んで9:30には1ドル111円68銭の高値をつけた。株価も2万円台を回復している。

 このまま5月雇用統計も事前予想を上回る結果になると1ドル112円台へ戻すことにもなるだろう。ちなみに事前予想は前月比+18万人(4月+21.1万人)、失業率の4.4%は事前予想・前月ともに同じ値だ。平均時給は前年比+2.6%が事前予想となっている(前月+2.5%)。仮に雇用統計が+20万人以上になると6月追加利上げにも大きく影響を及ぼしてくるだろう。ただし逆な結果だった場合はリスク回避の傾向はかなり強まることになる。

 はたしてどのような結果になるのか、今晩21:30が楽しみである。