31日、ソウルの地下鉄では最近、傘や本のレンタルや救急箱の利用など、無料の「良心サービス」が充実している。無料だけに利用者の協力があってこそスムーズな運用が可能なのだが、実際は「良心に欠ける」行為が相次いでいる。写真はソウル。

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2017年5月31日、ソウルの地下鉄では最近、傘や本のレンタルや救急箱の利用など、無料の「良心サービス」が充実している。無料だけに利用者の協力があってこそスムーズな運用が可能なのだが、実際は「良心に欠ける」行為が相次いでいる。韓国・KBSが伝えた。

まずは「良心の傘」。急な雨に見舞われた利用者に傘を貸し出すサービスとしてスタートしたが、当初300本あった傘はいつしかたったの1本に。現在、サービスは事実上中断状態となっている。

続いて、電車を待ちながら無料で本を読める「読書空間」。こちらも昨年の秋までは300冊余りの蔵書があったというが、今や50冊も残っていないとのこと。

昨年末に設置された「スマートフォン無料充電器」は、開始から半年もたたずに故障した状態だ。

そしてつい先日、5月11日に設置された「良心の救急箱」。こちらはばんそうこうや湿布、生理用ナプキンなどが入っており、1週間に1回ずつ補充される仕組みなのだが、開始から3週間で中身はほぼ「すっからかん」。軟こう薬のチューブは、持ち去られないようロッカーに固定する対応が取られている。この救急箱に関しては、サービス開始以前からネット上で「いつまで持つか」との声が多く上がっていたが、懸念が現実となってしまった。

KBSは「必要な人が使えるよう、『良心サービス』の名前にふさわしい市民意識が求められている」とまとめた。

この報道に韓国のネットユーザーからは「市民意識がサービスに追い付いていない」「皆の意識が低過ぎるから成功するわけがない」「これだから韓国は先進国になれない。自分のものは自分のもの。そして他人のものは手段と方法を選ばず自分のものにしようとする国民性」「恥ずかしい」「一部の人たちのせいで全国民が悪く思われる」など嘆きや怒りのコメントが相次いでいる。

一方で、無料サービスの改善点を挙げて「『良心の傘』と分かるよう、文字を大きく書いておかないと」「それならナプキンの自販機を設置したら?」との指摘も。

また、「日本から『未開』って言われても間違ってない」「日本での回収率は95%と聞いたことがある。見習おうよ」「日本のような国なら可能だけど、韓国はまだまだ。無駄遣いになるし、早く撤去して」など日本と対比してのコメントも寄せられた。(翻訳・編集/松村)