Photo by Dusty J(写真はイメージです)

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 KAT-TUNの元メンバー・田中聖容疑者(31)の尿から、大麻の陽性反応が検出されたことが29日にわかり、多くの関係者を落胆させている。さらに1日、週刊文春が最近まで田中と交際があったという元グラビアアイドルが、交際当時の薬物常習の様子を明かすなど騒動は続いている。

 当初は「(大麻は)自分のものではない」と否認しているために擁護の声も少なからずあった田中だが、もはや言い逃れは難しい状況だ。田中容疑者はデビュー直後から警察にマークされていたともいわれていたが、文春の記事がはからずも田中の薬物乱用ぶりの裏付けが取れた格好だ。

「田中は交際していた元グラビアアイドルに『注射以外のあらゆる薬物を試したことがある』とある日、告白したという。また田中は経営していたバーの売り上げ金を関係者に持ち逃げされるなど人間不信に陥っていたようで、何度も自殺未遂を起こし、病院に運ばれていたことを文春に証言している。こうした異常な生活がしばらく続き、コカインにまで手を出そうとしたことが別れのきっかけになったようです。田中はヤンチャな見た目に反し、KAT-TUN時代は先輩からも後輩からも好かれる“イイ奴”として知られていたが、こうした報道が出てくることに関係者は落胆している。業界内の擁護の声は皆無になるでしょう」(スポーツ紙記者)

 業界では”イイ奴”で通っていても、その裏では薬物を乱用していた田中。今回の逮捕で、田中がボーカルとして活動していたロックバンド「INKT」の全国ツアーは中止に追い込まれるなど、周囲に与えた損害は計り知れない。

「INKTのツアーで中止になった公演は約30本。小規模なライブハウスから安く済みそうだが、それでも損害賠償額は3000万円前後に及ぶでしょう。金策に困っていたことが伝えられる田中にはとても払える金額ではなく、田中はさらに追い詰められるでしょう」(前出・記者)

 田中は24日、東京都渋谷区の路上に停めたワンボックスカーで少量の乾燥大麻を所持していたとして現行犯逮捕。幻覚成分の含有量が高い乾燥大麻の花穂と吸引に使われる巻き紙が見つかったが、田中容疑者が「自分のものではない」と否認していた。しかし、尿検査や元交際相手によって、次々に薬物常習の実態が次第に明らかになっている。多くのファンや関係者を裏切った田中には猛省が求められている。

文・橘カイト(たちばな・かいと)※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。