2週間も家を空けた母に懲役6か月(画像は『Liverpool Echo 2017年5月26日付「Liverpool mum who left kids alone for TWO WEEKS breaks down as she is jailed」』のスクリーンショット)

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2人の幼い子供を連れて行くには経済的な負担が大き過ぎたのだろうか。祖国にいる母親が病気で危篤と身内から連絡を受けた女が、イギリスの自宅に子供を残して2週間家を空けたことで育児放棄の罪に問われ、半年間の懲役刑が科せられた。『Liverpool Echo』や『Mirror』が伝えている。

リバプールのウォルトンに暮らす外国籍の30代の女(子供の身分保護のため名前は明らかにされていない)は、祖国で暮らす病気の母親に会いに行くために3歳の子供を含む幼い2人を自宅に置き去りにし、15日間家を空けた。

子供たちがたった2人きりで自宅に取り残されていた間、女は子供が通う学校に「子供たちを連れて旅行に出ている。帰る日が遅れている」と嘘の報告をしていた。5月26日、リバプール刑事法院で行われた裁判では当時の状況が明らかになった。

4月26日に「2週間ほど親の姿を見かけない。幼い子供2人だけでいるようだ」と密告を受けた警察は10時55分頃、女の自宅に駆け付けた。ところがドアをノックしても応答せず、ブラインドは閉じられていたために中の様子を見ることができなかった。家の裏へ周り窓から様子をうかがっていた警官らは、2人の子供が2階に駆け上がる姿を見た。

子供たちを説得してドアを開けてもらい家に入った警官らは、冷蔵庫の側の電気接続ケーブルが破損しているのを見つけた。家の中は寒く、子供たちは全くお湯の出ない状況で過ごしていることが分かった。

戸棚には食料があり、いくらかのお金も残されてあった。警官らが子供たちに母親の行方を尋ねると、最初「店に買い物に行ってもうすぐ帰って来る」と答えていたが、そのうち子供の1人が泣き出し「ママは1週間以上も帰って来ない」と話したという。部屋には散らかった様子はなかったが、警官らは自宅から少量の大麻を発見している。

その後、警察に保護された子供たちは施設へと預けられ母親とも連絡が取れた。育児放棄で逮捕され事情聴取を受けた女は「祖国にいる病気の母親を訪ねていた。子供たちには家から出ないように伝え、誰が来てもドアを開けないようにと言い残していた」と話した。

裁判では、この女の弁護人が「身内から『母親が死にそうだ』と伝えられ、どうしたらよいのか相当迷ったうえでの決断だった。しかし今となっては子供を残して家を空けたことを後悔しているようだ」と述べたが、後に母親が危篤だったことは事実ではなかったと判明している。

この女には前科はなく、子供を置き去りにした罪を認めている。しかしいかなる事情があったにせよ、下の子の年齢はわずか3歳という幼い子供たちを大人の監視下に置かずに2週間も家を空けた母親に対し、アラン・コンラッド判事は「『子供のことを思っている』と言う親が、このような方法で子供たちを置き去りにするということは理解しがたい。万が一の緊急事態があった場合には子供たちだけでは対応できない」と述べ、女には半年の懲役刑が科せられた。判決を聞いた瞬間、女はその場で泣き崩れたという。

弁護人によると女は逮捕後、児童福祉スタッフと連絡を取っており、ファミリーセンターでスタッフの監視付きでのみ子供たちとの面会が許可されているという。

画像は『Liverpool Echo 2017年5月26日付「Liverpool mum who left kids alone for TWO WEEKS breaks down as she is jailed」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)