<トランプ政権の大リストラが近いという噂だが、後任がいない。「変人」の部下になってニュースの時間がくるたびびくびくするのは御免だからだ>

トランプ政権の大規模な人材リストラは長い間噂されてきた。5月30日に発表されたホワイトハウスのコミュニケーションディレクター、マイク・ダブキの辞任をもって、もう始まった可能性もある。既存のスタッフを辞めさせるのは簡単だが、自分のために働いてくれる経験豊かで才能に溢れる後任の人材を見つけるのは難しそうだ。

その理由? 元共和党全国委員会(RNC)委員長のマイケル・スティールの言葉を借りれば、だれも「変人」の下で働くなんてことを望んでいないから。

2009年〜2011年にかけてRNC委員長を務めたスティールは、トランプ政権と政治経験のない大統領が巻き起こす混沌とした状況に言及した。スティーブ・バノン上級顧問、イバンカ・トランプ大統領補佐官、ジャレッド・クシュナー上級顧問など政権幹部の多くは、政治経験がない素人だ。

ホワイトハウスはしばしば大統領のメッセージを正しく伝えそこなったり、トランプの軽はずみなツイッタ―投稿を止めるのに失敗した。その上、政権内部からはリークに次ぐリーク。ショ―ン・スパイサー報道官も記者を怒らせてばかりいた。

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「才能ある人材候補はどんどん減っている。だってそうだろう、誰が変人と仕事をしたい?」──5月31日に米政治専門メディア「ザ・ヒル」に掲載されたスティールの言葉だ。

こうも言った。「(きちんとした指揮系統も指示もなく)自分の経験と勘だけを頼りに仕事をやっつけなければならず、しかも次のニュースの時間までびくびくして過さなければならない仕事なんて誰もやりたくない」

スティールや他の共和党メンバーがトランプを批判したのはこれが初めてではない。スティールは3月に「ウェスト・ウィング・レポート」の中で、トランプが任期を全うできるとは考えておらず、マイク・ペンス副大統領が大統領に就任するのを楽しみにしている」と語った。

(スティールの「トランプが任期を全うできるとは考えていない」という発言を伝える投稿)


後任人事は難航

ダブキの退職日はまだ発表されていないが、後任がすぐに見つかるとは考えにくい。トランプ政権は前NRC委員長で大統領首席補佐官のラインス・プリーバスの後任も探している。

共和党との関係が深い人は、トランプ政権下で新たな役割を担えることだろう。しかしトランプの元顧問は、プリーバスはスタッフの人選に責任があると「ザ・ヒル」に語った。プリーバスの首がますます危うくなるわけだ。

グレッグ・プライス