(写真提供=FA photos)

写真拡大

 ACLラウンド16の2ndレグ、浦和レッズ対済州ユナイテッドで起きた乱闘事件が物議を醸している。

とりわけ注目を集めているのは、試合終了後、浦和の選手にも非があるとコメントした済州のチョ・ソンファン監督だ。

だが、彼が韓国メディアに何を話したのかについては、意外と知られていない。渦中の人物は何を語ったのか――。

まずは試合終了後の記者会見で述べた言葉が象徴的だ。

「お互いにアクションと言葉が行き交ったために衝突が起きたと考えている。試合がそのまま終わる状況だったが、浦和の選手が勝利のパフォーマンスを済州のベンチに向かって行い、選手を刺激してきたというのが私の見解だ」

要するに、衝突の原因を作ったのは浦和だという話だ。ただ、チョ監督はこうも語っている。
「正確な真相は調べてみなければわからないことだが、一方的なことではなかったと思う」

どちらかだけに非があるのではなく、“両成敗”すべきだという主張だと受け取れる。それは、「敗者のマナーも必要だが、勝者のマナーも必要だ」という言葉からもうかがい知れる。

興味深いのは、試合全体の感想についてのコメントだ。

「Kリーグのクラブの中で16強に進出した唯一のチームだったのに、期待に応えられなかった。(試合が行われた日本まで)応援に来てくれた方々に申し訳ない。Kリーグファンたちに良いゲームと結果、マナーを見せられず恐縮している」

ここで語られたマナーが、乱闘騒ぎのことを指していることは言うまでもないだろう。チョ監督が責任を感じていることは間違いなさそうだ。

実際、こんなコメントも残している。

「勝ちたいという気持ちが強かったため、フェアプレー精神に反したことは謝罪する。済州がさらに発展するための機会としたい」

“両成敗”を主張するということは、同時に済州に落ち度があることを認めることでもある。この謝罪からチョ監督の人物像が垣間見れるだろう。

しかしながら、今後は両チームに追加懲罰が与えられる可能性も残っている。そのときチョ監督が何を語るのか、引き続き注視していきたい。

(参考記事:「前代未聞の暴挙」「国際的な恥」ACL浦和対済州の乱闘劇を韓国メディアはどう報じたのか

(文=李 仁守)