トヨタ、新型「カムリ」にオープンソースの車載Linuxを採用したインフォテインメント・システムを搭載すると発表
「The Linux Foundation」のプロジェクトで、車載用オープンソース・ソフトウェアの開発を促進するために起ち上げられた「Automotive Grade Linux(AGL)」には、自動車メーカー、サプライヤー、テクノロジー企業などを含む100社以上もの企業が参加している。今年1月にラスベガスで開催されたCES(国際家電ショー)では、最新バージョンのインフォテイメント・プラットフォームが発表された。初期から参加しているOEM企業2社のうちの1社であるトヨタは5月31日、AGLプラットフォームを採用したインフォテインメント・システムを搭載する2018年型「カムリ」を、今年の夏に発売すると発表した。

"車載Linux"として知られるこの新システムの導入は、インフォテインメント分野で大きく遅れを取っているトヨタやレクサスにとって、大きなステップとなりそうだ。新型カムリはAGLの新しいインフォテインメント・システムを搭載する最初の市販車となるが、同システムの柔軟性は他車種への移植も容易にするため、レクサスを含む他のモデルにも順次採用が進むだろう。コネクティビティの向上と新機能に大きな注目が集まるが、詳細はまだ公表されていない。

AGLはオープンソースなので、トヨタは同システムを自社のクルマ向けにカスタマイズすることに注力していくことだろう。同社は「顧客が初めてこのシステムをトヨタ車で体験することにより、マツダ、メルセデス・ベンツ、フォードなどにも道を開く可能性がある」と言う。トヨタはこのプロジェクトに立ち上げ当初から参加しており、AGLの発展と方向性に多大な影響力を持ってきた。今年後半には我々も、新型カムリでこのシステムを体験できるだろう。

AGLプラットフォームは、オープンソースの開発に取り組む何百人ものエンジニアの努力の結果から生まれたものだ。スマートフォンのAndroidを思い出してほしい。様々なメーカーに採用され、独自にカスタマイズされているが、プラットフォームは共通だ。カムリから得られた情報がAGLにフィードバックされ、システム向上のために使われる。目標は業界の標準規格となることだ。興味を抱いた開発者は、無料でAGLのソフトウェアをダウンロードすることも可能だ。

By Reese Counts

翻訳:日本映像翻訳アカデミー