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歌手で俳優の星野源が1日、都内のホテルで行われた「第54回ギャラクシー賞」(主催:放送批評懇談会)の贈賞式に登場。お祝い金額の少ないニッポン放送に「ダメだぞ!」と叱咤した。

星野は、ニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』(毎週火曜深夜1:00〜)で、ラジオ部門のDJパーソナリティ賞を受賞。50年の歴史を持つ『オールナイトニッポン』のパーソナリティとして、初の受賞となった。

小学生の頃からラジオを聞いて育ってきたという星野は「自分がラジオ番組をやれることになったときもうれしかったですし、こういう場に立てることが本当にうれしいです」と歓喜。「リスナーのメールやはがきが本当に全部面白くて、ゲラゲラ笑ってるだけです。受賞できたことは、ラジオやradikoで聞いてメールをくれたり、ツイッターで実況してくれているリスナーのおかげだと思います」と感謝した。

一方で、「ラジオの今までの慣習はどうでもいいと思っていて、やってみたいアイデアを実現するために、スタッフの方が一生懸命動いてくれ、いろんな企画が実現してないと、僕がこういう場に立つことができるような楽しい放送はできなかったと思います」と述べ、「本当に恵まれた環境にいます」とスタッフにも感謝した。

今回の受賞で、星野はニッポン放送から2万円分の商品券をもらったそうだが、それを聞きつけた贈賞式司会の中国放送(RCC)・横山雄二アナウンサーは、自身が2年前に同賞を受賞した際、「RCCは10万円くれました」と自慢。星野は思わず「ダメだぞニッポン放送! もうちょっと欲しいですよね。比べるものではないかもしれないけど、これはちょっとダメだ!」と本音を漏らした。

ただ、2万円という価値の重みは十分に感じているようで、「2万円でどれだけ素敵なビデオが買えると思ってるんですか!?」とも強調。この後登壇した重村一ニッポン放送会長は「星野源さんに2万円しかあげなかったニッポン放送の重村です」と自虐的にあいさつし、会場を笑わせた。

星野はあらためて、ラジオの魅力について「1対1なのがいいですよね」と語りながら、「僕も本当に生活を支えてもらって、もっと言えば思春期に命を救ってもらったようなメディア。人生が豊かになるメディアだと思うので、こういうきっかけで盛り上がってもらえればうれしいなと思います」と希望を述べた。

ギャラクシー賞は「時代性に優れ、ジャーナリスティックな感覚を持ちえていること、かつ作品として普遍的な力量を備えていること」を選考基準に選ばれる。

○第54回ギャラクシー賞・主な受賞作品

●志賀信夫賞:西村泰重ジュピターテレコム初代社長

●マイベストTV賞 第11回グランプリ:『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS)

●テレビ部門・大賞:『NHKスペシャル「ある文民警察官の死〜カンボジアPKO 23年』(NHK)

●テレビ部門・特別賞:『世界の果てまでイッテQ!』(日テレ)

●テレビ部門・個人賞:満島ひかり

●テレビ部門・フロンティア賞:『火花』(YDクリエイション)

●ラジオ部門・大賞:『荻上チキ・Session-22』(TBSラジオ)

●ラジオ部門・DJパーソナリティ賞:星野源

●CM部門・大賞:静岡新聞・静岡放送『超ドS 静岡兄弟篇』

●報道活動部門・大賞:富山市議会の政務活動費不正をめぐる調査報道(チューリップテレビ)