By Nervión al día

モバイルゲーム史上最大のヒットとなった「Pokémon GO(ポケモンGO)」の開発元であるNianticの戦略的パートナーシップ部門でVPを務めるMathieu de Fayet氏が、ブラジルのニュースメディア・Jornal O Globoと対談を行い、ポケモンGOのヒットは予想不可能なレベルだったことから、日本でポケストップを提供するパートナー企業のマクドナルドなどにも触れ、ポケモンGOのパートナー企業は訪れるトレーナー1人あたりいくらをNianticに支払っているのか、などが明かされました。

'Prefeito do Rio entrou em contato para que Pokémon GO estivesse ativo nas Olimpíadas', conta executivo da Niantic - Jornal O Globo

https://oglobo.globo.com/sociedade/tecnologia/prefeito-do-rio-entrou-em-contato-para-que-pokemon-go-estivesse-ativo-nas-olimpiadas-conta-executivo-da-niantic-21401148

ポケモンGOはリリースから16日で5億回もダウンロードされるという偉業を達成しました。これはインターネット史上で見ても類を見ない規模であり、Nianticのトップエンジニアでもプレイヤー需要とサーバー許容量のバランスを予想することはできなかったとのこと。これ以前のNianticで最大規模のプロジェクトはポケモンGOの50分の1の規模だったそうです。ポケモンGOは2016年7月6日にオーストラリアとニュージーランド、7月7日にアメリカでリリースされ、日本では7月22日と段階的に世界各国でリリースされました。ブラジルではローンチから15日後にリリース予定だったのが、延期となって1カ月後にリリースされています。Fayet氏は「想定外のアクセスにエンジニアがなんとかサーバーを持たせるためでした」と語っています。

「どのようにして『現実世界にポケモンが登場する』というアイデアが生まれましたか?」という質問に対してFayet氏は、「2014年にGoogleマップチームと『現実世界でポケモンを捕獲できたらいいね』とジョークを言っていたのが最初のアイデアです」と語っています。その後Nianticは「Ingress」をリリースし、特に日本で人気のゲームとなったのですが、任天堂の岩田聡元社長もすぐにIngressをプレイしたとのこと。

岩田氏とNianticの創業者であるJohn Hanke氏は、Ingressのアイデアと任天堂とのコラボレーションについて話し合い、「現実世界の特定の環境に適したポケモンを配置する」などのアイデアからポケモンGOの開発に至ったそうです。ポケモンGOがリリースされる2年前から、任天堂とNianticは秘密裏にポケモンGOの開発を進めていたとのこと。



ポケモンGOはこれまでに6億5000万回もダウンロードされるという史上類を見ないモバイルゲームとなりましたが、今ではアクティブユーザー数が6500万人になっているそうです。今後どのようにしてユーザーの関心を集めるかについては、「伝説のポケモン」の投入や、プレイヤー同士のバトル機能などの実装を夏ごろに予定していることを明かしています。



ゲーム内でデジタルグッズを販売して売上を得ているポケモンGOですが、それ以外にもさまざまな企業とパートナーシップを提携することでも売上を上げています。パートナーシップの仕組みについてFayet氏は、「パートナー企業の店舗などの特定の場所を決め、Nianticはその場所を訪れたプレイヤー1人あたり0.15ドル(約17円)を受け取っています。私たちは日本だけで5億人の来訪者数を記録しており、ポケストップになったマクドナルドでは1日あたり2000人の来訪者がいました」と話しています。なお、Jornal O Globoのインタビューを報じたTechCrunchは、Nianticの広報担当者から「0.15ドル」という数字は誤りだという連絡を受けたそうで、実際には「スポンサーは集客1人ごとに最大0.5ドルを支払う」とのこと。

なお、0.5ドル(約50円)で計算するとNianticは5億人の集客で2億5000万ドル(約277億円)もの売上を得たことになりますが、ポケモンGOの効果はNianticだけにとどまらず、株式会社ポケモンにも影響しています。官報ブログが出した株式会社ポケモンの直近5年間の決算によると、第18期(2016年)の純利益は6億1900万円なのに対して、第19期(2017年)の純利益は159億2100万円(利益剰余金 263億1900万円)となっており、前年比で25.7倍という恐るべき結果をたたき出しています。

官報ブログ : ポケモン 直近5年間の決算(15-19期)

http://kanpo-kanpo.blog.jp/archives/16007193.html