フェイスブックのロゴ。英ロンドンで(2016年11月21日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】ドイツで亡くなった娘のフェイスブック(Facebook)アカウントへのアクセス権を求めて両親が起こした裁判で、ドイツの控訴裁判所は5月31日、両親の要求を拒否している米フェイスブックを支持する判決を下した。両親側の主張を認めた一審判決を覆した。

 少女は当時15歳だった2012年、首都ベルリン(Berlin)の地下鉄ではねられて死亡した。両親は娘が線路に飛び込んで自殺したのか事実関係をはっきりさせたいとの思いから、友人とのチャットやその他の投稿で自殺をほのめかしていなかったかを調べようと娘のフェイスブックへのアクセスを求めている。

 一審では、電子メールやフェイスブックへの投稿は手紙や日記に相当し、「内容はどうあれ、遺産として扱われ得る」と判断。少女のフェイスブックの内容を遺産として認め、両親の要求を支持する判決が下されていた。

 しかし控訴裁は、アカウントへのアクセス権を認めることは少女の人間関係に対するプライバシー侵害になるとするフェイスブック側の主張を支持した。

 ドイツでフェイスブックは、アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相と一緒に撮った写真によってネット上で人種差別的な書き込みの標的となったシリア難民から裁判を起こされるなど、厳しい視線にさらされている。

 ドイツ政府は先月、ソーシャルメディアが憎悪表現(ヘイトスピーチ)や偽ニュースに該当する投稿を迅速に削除しなければ、最大5000万ユーロ(約62億円)の罰金を科す法案を閣議決定している。
【翻訳編集】AFPBB News