米首都ワシントンのジョージタウン大学で講演するヒラリー・クリントン元米国務長官(2017年3月31日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)元米国務長官は5月31日、昨年の大統領選で自身がドナルド・トランプ(Donald Trump)氏に敗北したのは、ロシアによるサイバー攻撃のせいだったとの見解を示した。トランプ氏の側近ばかりか、同氏本人もそれに関与していた疑いがあると踏み込んだ発言も行った。

 昨年、民主党から大統領選に出馬して共和党のトランプ氏と激戦を繰り広げたクリントン氏は、カリフォルニア(California)州で行われたIT関連の会議に出席。ロシア政府の主導の下で自分に関する「虚偽情報」を用いたネガティブキャンペーンが展開され、選挙戦の結果に影響を及ぼしたと長々と語った。

 虚偽情報の拡散のほか、ソーシャルメディアのボットの活用や自身の陣営の電子メールに対するハッキングなども行われたことに言及し、「私自身の考えと諜報や防諜関係の人から聞いた話から言えば、ロシア側は誰かからの指示がなければ、ああした情報を最善の形で武器にする方法を知らなかったはず」と指摘した。

 さらに、ロシア側への協力者には「世論調査やデータ」を利用できた者もいたとも主張した。

 その可能性がある人はと尋ねられたクリントン氏は「私たちは、トランプ氏の陣営関係者や側近らが選挙中とその前後に行ったロシア側とのあらゆる接触について、もっと情報を集めようとしているところだ」と答え、質問に答えられる情報が十分にそろうことを望んでいると続けた。

 その上で、クリントン氏は協力者に関して「私の見方はトランプに傾いている。そうしない方が難しいと思う」とも踏み込んだ。

 大統領選へのロシアの干渉疑惑をめぐっては、議会の複数の委員会が調査を開始しているほか、司法省から任命された特別検察官がそれとは別に独立した調査に乗り出している。
【翻訳編集】AFPBB News