31日、昨今の「読書離れ」を受け佐賀県・武雄市図書館が行った大胆な改革について韓国・朝鮮日報が報じ、韓国でも注目を集めている。資料写真。

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2017年5月31日、昨今の「読書離れ」を受け佐賀県・武雄市図書館が行った大胆な改革について韓国・朝鮮日報が報じ、韓国でも注目を集めている。

年間100万人が訪れるという武雄市図書館の溝上正勝館長(61)は、同紙のインタビューに対し「日本人が読書好きというのは昔のこと。今は本よりもスマートフォンを好む。日本で図書館が再び復活し始めた理由は、既存の固定観念を打ち破って図書館が革新したから」と話す。

同図書館は従来の図書館と異なり、館内に音楽が流れている。これは「(併設の)スターバックスでの話し声や、キッズゾーンで子どもが騒ぐ声を消してくれ、本を読む人に余裕を与える」そうだ。また、ポスターやパンフレットがなく、代わりにタッチスクリーンやタブレット端末で情報を探すことができるようになっている。この理由について溝上館長は「建物にポスターが貼ってあったり、パンフレットが積まれていたりすると、空間が散らかって見える。利用者から『この図書館は田舎だけど素晴らしい』という言葉を聞きたかった」と話している。

また、利用者がうっかり本にコーヒーをこぼしてしまっても、責任を問われることはない。溝上館長によると「図書館を気楽に本が読めるスペースにすることが目標なので、故意ではなくミスで本を傷つけた人に賠償は求めない」とのこと。

この充実の図書館、満足度調査を通じて現在も施設を毎年リニューアルしているそうで、今年10月には別館として子ども図書館を作り、その2階にフードコートを設けて、食事をしながら本を読める空間にしていく計画だという。

記事に接した韓国のネットユーザーからはさまざまな声が寄せられているが、大胆な取り組みには賛否両論があるようだ。

「いいアイデア。カフェで勉強や仕事をする人が増えているのは、図書館より行動の自由と余裕があるからだと思う」「図書館には行きづらい感じがするけど、こうして適度に開放したらもっと気楽な雰囲気になるのでは」など肯定意見がある一方、「まねするのはやめよう。音楽は好みによっては騒音になり得る」「スタバみたいな図書館なんてあり得ない。騒音があふれる世の中で、時には静かに考えを整理することも必要」と反対意見も。

また、韓国での導入についても「韓国の図書館は本を読むより試験勉強をしに行く人が多いから、まねしたら大変なことになりそう」「韓国にもこういう図書館ができたらいいのに。最近は公務員試験の受験生の不満を買いそうで行けない」「韓国では無理。本をわざと乱雑に扱いそうだし、韓国人の多くは公共の物を大切に扱わない」など賛否の声が上がった。(翻訳・編集/松村)