ロードバイクのメンテナンスの基礎知識を伝授するコーナー。今回は、「リアディレイラーの調整(カンパニョーロ)」のやり方についてレクチャーしていきます。カンパニョーロのハイグレードは、カーボンのディレイラーを採用しています。フロントと同様、チェーンとの接触などに注意して作業を行いましょう。

 

【使用する工具】

アーレンキー

 

ドライバー

 

【ギヤをインナートップに】

カンパニョーロのハイグレードのディレイラーは、11速とな り、フロント、リアともにフルモデルチェンジした。カーボンパーツを採用し、格段に軽くなっている。

 

今回は10速のリアディレイ ラーの調整を行うが、11速の 場合も手順に違いはない。ただし、10速のリアディレイラー は11速のエルゴパワーとは互 換性がないので注意したい。リアディレイラーもフロントディレイラーと同様に、トップからローまでの可動範囲を調整する。

 

まず、ギヤをインナートップの状態にセットし、ワイヤーのテンションを緩め、ボルトからワイヤーを取り外す。

 

1.まずギヤをインナートップの位置にセット。ワイヤーのテンションを緩める。

 

【ワイヤーを外す】

2.ワイヤーのテンションを緩めたら、アーレンキーでボルトを緩め、調整を始める。

 

【トップ側を調整する】

2本あるうちの右側のトップ側調整ボルトを回し、トップギヤとプーリーが真っ直ぐになるように調整する。

 

3.まずは、右側のトップ側調整ボルトを回して、トップ側の調整を行う。

 

【トップ側・正しい位置に調整】

4.トップギヤとプーリーの位置が直線になるように調整する。

 

5.以下は間違った例。プーリーが外側に行きすぎている。チェーンがフレームとギヤの間に落ちてしまう恐れがある。

 

6.以下は間違った例。プーリーが内側に寄りすぎている。このままでは、自然にセカンドギヤに切り替わってしまう可能性がある。

 

【トップから2段目でワイヤーの長さを合わせる】

7.ワイヤーを固定したあと、セカンドギヤに変速。アジャスターを回して、カリカリ音がしなくなったらワイヤーの長さが合った証拠だ。

 

【ロー側・正しい位置に調整】

問題がなければ、続けてローギヤにセット。ロー側の調整を行う。トップ側と同様に、チェーンとプーリーの位置を確認し、左のロー側調整ボルトを回して調整する。実際の走行を想定してクランクを回し変速をしてみて問題がないか確認しておこう。

 

この調整を誤るとトップギヤとフレームの間、またはスポークとローギヤの間にチェーンが巻き込まれ、フレームやホイールを傷つけてしまう可能性がある。また、カンパニョーロのハイグレードの場合、プーリーもカーボン製となるので、ホイールに接触すると簡単に傷ついてしまう。調整は慎重に行いたい。

 

8.ロー側の調整。トップ側と同じようにプーリーとローギヤが直線になるように調整する。

 

9.以下は間違った例。プーリーが右側に寄っていると勝手に変速してしまう可能性がある。

 

10.以下は間違った例。内側に寄りすぎていては非常に危険。このままだと、チェーンがスポークと絡まりかねない。

 

11.ロー側を調整するときは、左側のネジを回す。回しすぎないように注意しよう。

 

【こちらもチェック】

アジャスターネジの締めすぎに注意!

ロー側の調整を行うときには、アジャスターネジの締めすぎには特に注意しよう。締めすぎると、写真のようにチェーンが内側に落ちて、スポークに絡まってしまう。このままホイールが回るとチェーン、スポークに大きなダメージを与えてしまう。引き上げるのもやっかいだ。ボルトを少しずつ回しながら、プーリーとローギヤが直線になる位置に調整することを心掛けたい。

↑締めすぎて内側に落ちてしまったチェーン