得点=浦和/18分:興梠、33分:李、114分:森脇
警告=浦和/ズラタン、武藤(C) 済州/チョ・ヨンヒョン(C)(C/S)、チョン・ウン(C)、ヨバノビッチ(C)、キム・ウォニル(C)、ペク・ドンギュ(S)、クォン・スンヒョン(C)
[MAN OF THE MATCH]興梠慎三(浦和)

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[ACL 決勝トーナメント1回戦 第2戦]
 浦和レッズ 3 EX 0 済州ユナイテッド
※2試合合計スコア3-2で、浦和がベスト8進出
2017年5月31日/埼玉スタジアム
 
【チーム採点・寸評】
浦和 8
 第1戦の3-5-2から基本システムの3-4-2-1に戻し、守備時に5-4-1で固めてくる済州相手に一方的にボールを支配。最前線の興梠が確実にボールを収めたことで、俄然、攻撃のリズムが上がり、興梠&李がゴールを奪った。
 
81分に相手に退場者が出たあとは、ほぼハーフコートで試合を進めた。ゴール前を固められたなか、唯一、仕掛け続けた高木のシュート性のクロスに、森脇が合わせて決勝点となった。9年ぶりのベスト8進出。

【浦和|採点・寸評】
GK
1 西川周作 7
 両サイドから幾度となく放たれた済州のクロスを確実に跳ね返す。49分にはセットプレーから抜け出したキム・ウォルニにシュートをビッグセーブ。レーザービームのような鋭いパスを前線につなぐなどビルドアップにも加わった。

DF 
46 森脇良太 8
サイドに流れてきた韓国代表MFファン・イルスを、早めのチェックで仕事をさせず。高めのポジションをとって、対峙する中盤やSBの攻撃参加を封じた。後半に反応が鈍ったが、フィード精度は落ちなかった。危機一髪の場面でのインターセプトも光った。右ウイングに移ったあと、高木のクロスに合わせて決勝ゴールを奪った。
 
6 遠藤 航 7
数的不利にさらされる危険なシチュエーションがあったものの、最後の局面で崩されることはなかった。マルセロやファン・ルイスらとの『デュエル』で勝って、最後尾から攻撃を組み立てた。

5 槙野智章 6.5
サイドに張り出してくる高さのあるマルセロに空中戦で負けず。インターセプトも冴えた。ただゴール前でのディレイの守備からヒヤっとするシーンが散見されたものの持ち堪え、数的優位に立ったあとの攻撃参加で圧力をかけた。
 
 
MF
24 関根貴大 6.5(100分 OUT)
済州のお株を奪うような、猛烈なアタックでカウンターを展開する。左サイドで先発し、途中から右サイドへ。チャンスにもよく絡んだが、カウンター対策で守備に残ることのほうが多かった。
 
10 柏木陽介 6.5
ボランチで先発し、後半途中からシャドーに入る。精度の高いFKから先制ゴールをアシスト。その後も安定したパスワークで攻撃を司った。スペースが限られていたこともあったが、えぐるような縦パスも見たかった。リードしたあとはチームを統率し、確実に敵陣で試合を進めた。

22 阿部勇樹 6.5
カウンター対策をとって、身体を張ったスライディングでクリア。ミスパスがほぼなく、この日はできるだけ前へつなぐ攻める姿勢が感じられた。

MF
18 駒井善成 7(76分 OUT)
稲妻のようなドリブル突破でサイドを切り崩した。再三にわたって右サイドを攻略し、惜しいシュートも放つ。足が攣ったあと、高木と交代に。

20 李 忠成 7(70分 OUT)
徐々にゴールが生まれそうな“匂い”を放つ出すと、興梠とのコンビネーションから済州守備網を打破。ここぞという場面で、GKとの駆け引きに勝ってシュートを突き刺した。運動量が落ちたところで、途中交代に。
 
9 武藤雄樹 7
馬力のある相手に対し、球際で一歩も引かずに互角以上に戦う。絶え間ないプレッシングでカウンターを発動させない抑止力にもなっていた。
 
FW
30 興梠慎三 8 MAN OF THE MATCH
驚異的なジャンプから先制ゴールを叩き込み、流れを呼び込んだ。さらに李の2ゴール目にも絡む。敵陣のギャップを巧みに突き、身体を張ってポストプレーをこなした。この男がいなければ、勝利はなかったはずで、マン・オブ・ザ・マッチに選んだ。熱く、しかもクリーンに最後まで"闘っていた”ことも特記しておきたい。
 
交代出場
MF
16 青木拓矢 6.5(70 分 IN)
ミスはほとんどなく、守備への対応も素早く、何度も危険な場面に顔を出した。攻勢に立った時間帯、思い切ったミドルも見たかった。

MF
13 高木俊幸 7(76 分 IN)
右ウイングバックに入り、技ありのドリブルやクロスからチャンスメイク。そのアグレッシブに攻めた姿勢が結実し、森脇の決勝ゴールをもたらした。
 
FW
21 ズラタン 6.5 (100分 IN)
関根と代わって投入され、守備時はシャドー、攻撃時はCFに入る役割をこなす。3-2とリードしたあと、スペースや時間を効果的に使った。

 監督
ペトロヴィッチ 6.5
ラファエル・シルバと、試合前日に体調不良を起こした宇賀神を欠くなか、第1戦の反省を生かして、本来のスタイルで臨み、狙いどおり3-0の勝利を収めた。昨季突破できなかったベスト16の壁を突破した。
 
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。