<自爆テロでファンを奪われた悲しみから歌姫が立ち上がった。参加アーティストは名だたる顔ぶれだけど、警備に不安も...>

歌姫アリアナ・グランデが6月4日、イギリス・マンチェスターに戻ってくる。22人が犠牲となったテロから約2週間足らず、チャリティコンサート開催に踏み切った。コールドプレイ、ジャスティン・ビーバー、ケイティ・ペリー、マイリ―・サイラス、ファレル・ウィリアムズ、アッシャー、イギリス出身のボーイズグループ、ワン・ダイレクションのメンバー、ナイル・ホーランなどが参加する。

会場はマンチェスターのクリケット場「オールド・トラッフォード」。収容人数は最大5万人で、22日のテロの現場となった「マンチェスター・アリーナ」の2倍以上。コンサートの収益のすべてが、マンチェスター議会と英赤十字が管理する、テロに巻き込まれた遺族と負傷者らのための支援基金「We Love Manchester Emergency Fund」に寄付される。少なくとも200万ドル以上が集まる見通しだ。

アリアナはテロの数日後には早くもマンチェスターでのチャリティコンサートの考えを発表し、「これから一生、何をするときにも犠牲になった人たちを思う」とメッセージを送っていた。

【参考記事】悲しみのアリアナは里帰り ロンドン公演中止で業界に波紋

(アリアナのチャリティコンサートの告知)


チャリティコンサートの入場料は5月22日の公演に参加した観客に限り無料で、それ以外はチケットの購入が必要となる。

不安なセキュリティー

だが、テロの直後で警備や被害者の心の不安はないのだろうか。

チャリティコンサートの計画は、自爆テロの遺族に開催の是非を聞いたうえで決定した。BBCラジオ・マンチェスターで警察当局のイアン・ホプキンス署長は「遺族の大多数が強く賛成した」とし、計画段階から警察が関与していると明かした。

ニューズウィーク日本版ウェブ編集部