痩せる・眠れる食事法で、50歳を越えてから1年間26kg減に成功

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テレビ、雑誌などで話題の『やせるおかず 作りおき」シリーズ(2017年現在、累計発行246万部突破)の著者で料理家の柳澤英子さん。50歳を越えてから1年間に26kgというダイエットを見事成功させ、5年経った現在もリバウンドせず、体重をキープしているという、ダイエッターの憧れの的です。これだけ劇的に痩せると、心身ともにかなりの好影響があったはず! 柳澤流ダイエットの秘訣や、食生活と睡眠との関係についてお話を伺いました。

 

目次

1.徹夜は当たり前…駆け出しの編集者時代の不規則な生活
2.ストレスをためないシンプルなルール。我慢しないダイエット
3.痩せると一転、眠れるように!ゴキゲンな毎日を手に入れるには
4.英子センセおすすめ、眠れない人のためのダイエットレシピ

 

徹夜は当たり前…駆け出しの編集者時代の不規則な生活

徹夜は当たり前…駆け出しの編集者時代の不規則な生活
──やせるおかずの作りおきレシピ本「やせおか」シリーズが大ヒットしていますが、柳澤さんは料理家になる前は、編集者だったそうですね。
 
「小さいころから本を読むことが好きだったので、文字に関わる仕事をしたいとずっと思っていたんです。運よくライターとして出版業界で働き始めることができ、やがて編集の仕事もするようになりました。そして、自分の仕事の領域が広がってきた27歳のとき、ライター仲間と共にライティングや編集業を行う編集プロダクションを立ち上げ、編集者としてのキャリアを積み重ねていきました。若いときは本当に仕事が楽しくて、仕事ばかりしていましたね」(柳澤さん)
 
──編集者というと、徹夜の連続で超多忙なイメージがあります。柳澤さんも、そんな毎日を送っていたのでしょうか?
 
「当時はパソコンが無かったので、調べ物のために図書館に行ったり、入稿するときには原稿や写真など必要な素材を直接編集部に持っていったりと、とにかくやることが多く、時間もかかりました。そのため、月曜日は6時間睡眠、火曜日は4時間睡眠、水曜日から金曜日までは徹夜…というような生活リズムに。でも、意外と心身ともに大丈夫でしたね」(柳澤さん)
 
──何か特別なことをしていたんですか?
 
「実は、私は特殊な体質らしいんです。以前お医者さんで脳波を調べてもらったことがあるのですが、私の脳波は、ぼーっとしているときの脳波が眠っているときと同じ状態になっているそうなんです。だからこそちょっとした隙間時間に、脳を休めることができていたのかもしれませんね」(柳澤さん)
 
──それはお得な体質ですね。多忙な生活の中で少しずつ休息がとれるというのはかなり役立ちそうです。しかし、夜にしっかりと睡眠時間がとれない日々が続くと、さすがにいろいろと支障が出るのでは?
 
「繁忙期に着替えを自宅に取りに帰って、そのまま玄関でバタリと眠ってしまうなんてことは、よくありました。一番ひどかったのは、家から事務所に戻ろうとタクシーに乗ったのに、地名がまったく思い出せなくなってしまったこと。『新宿』との地名が出てこなかったときはさすがにヤバイと思いましたね(笑)。仕事は大好きだったけど、会社を立ち上げてから数年は、忙しくてほとんど休みナシ。生活にゆとりが出てきたのは、会社が大きくなり、仕事をスタッフに任せられるようになった30代のころでした」(柳澤さん)
 
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──仕事がメインの生活だと、ストレスがたまりますよね。どのようにしてストレスを解消していたのでしょうか?
 
「私は大好きなお酒を飲むことがストレス解消なんです。仕事の後には事務所近くの行きつけのお店に集まって、みんなで飲んでから帰るのが日課でした。他には料理をしたり、飼っていた猫と過ごしたりする時間も癒やしになっていたかな。とにかく、その日のストレスはその日のうちに解消するようにしていましたね」(柳澤さん)
 
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──毎日飲んでいると、体重も気になるところ。もしかして、ダイエットを始めたのはそれがきっかけだったのでしょうか?
 
「いいえ。もともと太りやすい体質だったので、小さいころからあらゆるダイエットを試してきたんです。やれば多少は痩せるのですが、結局リバウンドしてしまいました。むしろ、その後さらに体重が増えるという繰り返しで、いまから6年ほど前の最も太っていたときは73kgまでに。そんな状態だから、私にダイエットは無理なんだなと思っていました。でも、実は自分で太りやすい身体を作っていたんですね。そのころは常に何か食べていないと落ち着かず、1日4〜5食は当たり前。食べるものも、ラーメンと餃子といった炭水化物の重ね食べ、挙句、お酒を飲んだ後は決まってラーメンでシメていましたから」(柳澤さん)
 
──体調が悪くなったりはしませんでしたか?
 
「太っていたころは、身体というより、睡眠に問題があったと思います。寝付いたと思っても少しの物音で目が覚めてしまう、ぐっすり眠れない、朝起きられない、起きたら身体がだるい…。睡眠の質は最悪でしたね。いま思えば、晩酌の後にシメのラーメンを必ず食べて毎晩満腹の状態で眠っていたので、身体が休まっていなかったのだと思います」(柳澤さん)
 
身長157cmで73kgという体重。当時の柳澤さんは、動くことすらおっくうで、徒歩5分の距離でもタクシーを使うという状態だったといいます。そのうえ睡眠の質まで悪いとあっては、身体の疲れも取れなくて当然…。柳澤さんは、そんな最悪の状態から、どのように脱却したのでしょうか。

ストレスをためないシンプルなルール。我慢しないダイエット

ストレスをためないシンプルなルール。我慢しないダイエット
──2002年、料理好きが高じて著者として『ひとりごはん』(西東社)を出版。同作がロングセラーを記録したことで柳澤さんは、編集者に加えて料理家としての活動もスタートさせます。最近は、自身のダイエット体験を基にした著書『やせるおかず 作りおき』(小学館)、通称「やせおか」シリーズが爆発的なヒットを記録中。“英子センセ”としてテレビや雑誌に引っ張りだこの“時の人”となっています。「やせおか」誕生のきっかけは何だったのでしょうか。
 
「ダイエットが失敗する原因って、“我慢”にあるんじゃないかと気づいたことですね。我慢して好きなものを食べないとか、つらい運動をするとか、そういうことでストレスがたまってしまうから、結局リバウンドするんじゃないかと。そこで、食べるのを我慢せずに痩せられる方法はないかと考え始めたんです。ちょうどそのころ、糖質制限に挑戦して効果が出ていたので、ゆるい糖質制限をベースに、楽しく食べて痩せる方法を考えました。こうして『やせおか』のメソッドが誕生し、私はこの方法で1年間に26kgのダイエットに成功。しかもいまに至るまで一度もリバウンドしていないんです」(柳澤さん)
 
──ストレスをためずに1年間で26kgも痩せられるのはすごいですね。最近はテレビなどでも紹介されていますが、『やせおか』メソッドについて、改めて教えていただけますか?
 
「『やせおか』メソッドのポイントは大きく3つです。野菜をたっぷり食べること。肉や魚もきちんと食べること。そして太りやすい炭水化物を控えめにすること。
3食を通じて摂取する糖質を少なめにさえすれば、カロリーを気にする必要はありません。なので、チーズや生クリームだって食べてOKなんです。さらに、食べる順番も野菜→肉や魚などのたんぱく質→炭水化物の順にすることで、最後の炭水化物を食べ始めるころにはお腹がいっぱいになって、ご飯を食べる量が減るんです」(柳澤さん)
 
──なるほど、そのシンプルなルールに従うだけなら、我慢してダイエットしているという感覚はないかもしれませんね。それでは『やせおか』ではどのようなレシピを紹介しているのでしょうか。
 
「炭水化物を摂取すると血糖値が上昇し、血糖値を下げる“インスリン”が分泌されることで下降していきますが、糖質の多い食事をとるとその分血糖値が急上昇するため、インスリンの分泌量がコントロールできずに血糖値が急下降し、逆に低血糖状態になってしまいます。すると、血糖値を上げるためにまたすぐに炭水化物を食べたくなってしまうという悪循環が生まれてしまうんです。そこで、血糖値を急激に上げないよう、野菜をたっぷり使うレシピにしています。また、身近な調味料で作れるということもポイントです。ダイエットは続けてこそ意味があるので、なるべく誰でもできる簡単で作りやすいレシピにしています。
それから、ダイエットにはご法度と思われがちなお肉や油も取り入れています。栄養が偏った無理なダイエットをすると、やつれてみえてしまうでしょ? でも、バランスのとれた食事なら筋肉が落ちないので、健康的に痩せられるんです」(柳澤さん)
 
何度もダイエットに挫折してきた柳澤さんだからこそ編み出せた「やせおか」メソッド。「我慢しなくていい」という考え方や、料理が苦手な人でも簡単に作れるレシピなど、「かゆいところに手が届く」ダイエット法です。ちなみに、26kgも痩せた柳澤さんですが、変わったのは体重だけではないそうで…。

痩せると一転、眠れるように!ゴキゲンな毎日を手に入れるには

痩せると一転、眠れるように!ゴキゲンな毎日を手に入れるには
──ダイエットに成功したことで、どんな変化がありましたか?
 
「毎日ゴキゲンに過ごせるようになりましたね。太っているときは自分に自信が持てなくて、人と話すのが嫌だったし、よく不機嫌に見られていました。でも、痩せて身体が軽くなってからは、なんだか機嫌がいいんです。それに、これまで健康診断では“要再検査”ばかりの結果だったのですが、いまではそれもナシ。すっかり健康になりました」(柳澤さん)
 
──心身ともに変化があったわけですね。先ほど、太っているときは眠りの質も悪かったとおっしゃっていましたが、睡眠について変化はありましたか?
 
「もともと寝付きは悪くなかったのですが、痩せてからは、これまで以上にあっという間に寝付き、朝までぐっすり眠れるようになりました。食生活が変わって、晩酌をしてもシメのラーメンを食べなくなった影響が大きいのかな(笑)。『やせおか』メソッドを守って食べると、野菜などでお腹が満たされるので、シメを食べたいと思わなくなるんです。満腹で眠ることがなくなってからは、朝起きたときのだるさも感じなくなりましたね」(柳澤さん)
 
──肥満の原因だった習慣が、『やせおか』によって変わったんですね。現在は編集者というよりも料理家としての活動が増え、これまでとはまた違った忙しさを感じていらっしゃると思います。どのような生活を送っていらっしゃるのでしょうか?
 
「前日どんなに寝るのが遅くても、朝は5時にパッと目が覚めます。目覚まし時計がなくても、同じ時間に起きられるんです。なんとなくですが、就寝時間よりも起床時間をそろえた方が、生活リズムが整うように感じますね。朝はお風呂に入ったり、本を読んだり、ときには少しうたた寝をしたりと、リラックスする時間にしています。私は、『朝は排泄の時間』と考えているので、しっかり食べるより、ヨーグルトのような水分の多いものを食べるように意識していますね。お昼は『やせおか』メソッドに気をつけつつ、好きなものを好きなだけ食べます。夜は相変わらず晩酌が習慣なのですが、おつまみは飲み始めにきちんと食べて、あとはちびちびと飲むスタイル。シメはもちろん食べません。遅くとも23時くらいまでに切り上げて、0時半には寝るようにしています」(柳澤さん)
 
──寝起きがよくなったということですが、食生活以外に変えたことはありますか?
 
「実は最近寝室をリノベーションしたので、その影響もあるかもしれません。年齢を重ねるにつれ、長時間眠ることができなくなってきたので、短くても深くて質のよい睡眠をとれるようにしたいと思って。ダニやホコリが苦手なのでカーペットをやめて床張りにし、寝具は防ダニ加工のものに、カーテンは遮光カーテンに変えました。それから、ジムのトレーナーのすすめで、寝間着はリカバリーウェアにしています。これは筋肉の緊張をほぐしたり精神をリラックスさせたりする効果があるとされていて、確かによく眠れるようになりました」(柳澤さん)
 
がむしゃらに働いていたころとは正反対の、健康的な生活を送れるようになった柳澤さん。すべては痩せたことから始まったのだと思うと、ダイエットの効果は想像以上に大きいようです。
 
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英子センセおすすめ、眠れない人のためのダイエットレシピ

英子センセおすすめ、眠れない人のためのダイエットレシピ
──これまでたくさんのレシピを生み出してきた柳澤さんですが、いつもどのようなことを考えてレシピを作っているのでしょうか?
 
「とにかく食べることが好きなので、自分が食べたいと思うものを考えています(笑)。料理の楽しさって、自分が食べたいものを作れるところだと思うので。そして、ビタミン・ミネラル、食物繊維が豊富で高たんぱく&低糖質なレシピになるように組み立てていきます。それから、レシピは簡単であること。私の料理はあくまで家庭料理なので、仕事で疲れて帰ってきたときは、手抜きしたってかまわない。料理は楽してもいいんだ、ということを伝えたいですね」(柳澤さん)
 
──なるほど。だから柳澤さんのレシピはバリエーション豊富で、本当に簡単なんですね。最後に、もし寝る前にどうしても何か食べたくなってしまった場合の、救済レシピがあれば教えていただきたいのですが…。
 
「寝る前に小腹が空いてしまったら、温かいものを飲んだりすると落ち着きますよ。例えばホットヨーグルト。作り方は、無糖のヨーグルトを少量、レンジで10〜30秒温めるだけ。オリーブオイルをかけて食べてもおいしいですよ。お腹が落ち着くだけでなく、腸内環境を整えることにもつながり、ダイエットと快眠の両方に効果的です」(柳澤さん)
 
──『やせおか』レシピでも、腸内環境を整える水溶性食物繊維を含んだ食品や、発酵食品などを取り入れていますよね。
 
「太りやすい人は、腸内環境が乱れているんじゃないかと思うんです。私も以前は太りやすい状態だったので、きっと腸内に“デブ菌”がいたのだと思います(笑)。でも、腸内環境を整えるように意識したことで、太りにくい体質に変化していきました。それに、腸は “セロトニン”を分泌してくれます。このセロトニンは、副交感神経を優位にし、リラックスさせてくれるので、眠りの質も上げてくれるはずですよ」(柳澤さん)
 
トライ&エラーを繰り返してたどり着いた「やせおか」メソッド。ただ痩せるだけではなく、それによって睡眠の質も改善されるとは、一石二鳥です。英子センセのように健康な身体と睡眠を手に入れたい人は、「やせおか」メソッドを取り入れてみては?

【眠りの黄金法則】

寝る直前まで食べるのはNG!晩酌のときも食べ順厳守眠る時間より起きる時間をそろえる腸内環境を整え、「デブ菌」撲滅!心身を落ち着かせるセロトニンも分泌させる

【ウィークデーの平均睡眠時間】

4〜5時間

【睡眠タイプ】

おいしく食べて腸内環境を整え、幸せいっぱいな気持ちで眠るタイプ
柳澤英子さんのフミナー度は『7%』、今はフミナー度は低いレベルです。bnr_list_check

 

柳澤英子さん
柳澤英子さん料理家、編集者。自身が1年間で26kgのダイエットに成功したやせおかメソッドを詰め込んだ『やせるおかず 作りおき』(小学館)をはじめとするやせおかシリーズが、累計300万部に迫る売り上げを記録中。現在は料理家として、テレビや雑誌、講演などでも活躍している。
公式サイト:http://eiko-yanagisawa.com/