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音のパラパラチャーハン

肝はサウンドの分解能



ガジェットを通してニヤニヤと世界を眺めるニッポン放送の家電好きアナウンサー・吉田尚記によれば、「今、世の中はヘッドホンづいている!」らしい。「スマホの普及によりヘッドホンの需要が拡大し、イヤホン・ヘッドホン専門店『e☆イヤホン』が登場するなど、ここ数年でヘッドホンはオーディオのメインストリームになったよね。その流れから高級機種が求められる時代が来て、今ヘッドホンは”カンブリア爆発”を起こしているんだ」と、デジタル革命ジャンキーは口から黒煙を上げる。

ニッポン放送 吉田尚記:家電アナ観察記+(プラス)連載一覧ページ

 

「そんなカンブリアヘッドホンのなかでビビっと来たのが、世界で稼いだDJランキング第4位にもなったアーティスト・ZEDDがプロデュースしたヘッドホン『Double Zero 001』。ZEDDが監修し、音質設計はオンキヨーが担当しているだけあって、音がとても鮮明。中高域が立ちながら低音もしっかりカバーされてて、トータルバランスが素晴らしい」。嬉々として爆風に飲まれる家電アナが「オーディオ機器は振動による音の欠落を防ぐために重いものが良しとされるけれど、『Double Zero 001』は軽量でありながら音のクオリティが担保されている。折り畳むと非常にコンパクトで、外に持ち出して使うものなんだという主張がこの形に現れているよね」と言うように、本体重量は224gと可搬性にも優れている。

 

今月のZOOM! 観察ガジェット

ルックスと音質にこだわりを持つ一聴の価値ある高音質ヘッドホン



グッドスマイルカンパニー

Double Zero 001

実勢価格:2万1384円

世界的アーティスト・ZEDDが監修した高解像度リスニングヘッドホン。ドライバーをオンキヨーが手がけ、ケーブル式だからこその伝送ロスを抑えた高音質を実現している。



▲一聴して音の解像度の高さに衝撃。また、長時間使用して、その軽さと装着性の良さも理解。ケーブルは左右どちらにも挿せます!

「高級ヘッドホンは目指している音の方向性がデバイスによって異なる。『Double Zero 001』の特徴は”分解能が高い”こと。例えば安いスピーカーで鳴らすと音は1つに重なりグチャっと聴こえるけれど、分解能が高いとそれぞれの楽器が分離してクリアに聴き取れる。『Double Zero 001』を作ったデザインチームSF inc.のメチクロさんに”パラパラのチャーハンのようなヘッドホン”と表現したら納得してもらえたよ」。実際に試聴するとこのチャーハン、音が混ざり合わずパラパラとしていて美味である。



▲天才デザイナー・メチクロさんとした、このヘッドホンの話はYouTubeでも。濃厚な話をファンと共有!

総リッチ化した世の中を楽しむ

逸品揃いの”さだおライン”



「同じくメチクロさんがデザインを手掛けたグッドスマイルカンパニーの256パーツ可変式ヘッドホン『THP‐01』や、アップデートができるクラリオンのフルデジタルヘッドホン『ZH700FF』など新しいことに挑戦した実験系ヘッドホンに対し、『Double Zero 001』は音だけでなく大きさや重さ、収納性などプロダクトとして今ある技術を使いどうバランスを取るかを考え抜いたヘッドホン。『THP-01』が分解能を担保しつつ重低音に特化していたように、デバイスごとにチューニングが違うのだから、それこそ状況に応じてヘッドホンを使い分けるという考え方があってもよいのでは?」と、デジタル炭水化物狂は提案する。うまいチャーハンは何杯食ってもいいのだ。



▲フルデジタルヘッドホンも併用中。USBで直接耳元までデジタル情報が届いてます。



▲デザインとはこういうことか!最低限の折り畳みで専用ケースにピッタリ。LRが一目でわかるように、内側を赤黒に色分け!

「漫画家の東海林さだおさんが”うまいラーメンとまずいラーメンはハッキリ分けられる。しかしうまいラーメンのなかでの優劣は好みによってしか決められない”と言っていたけれど、これは世の中の多くのモノに対して言えると思うんだ。”ものごとの東海林さだおライン”があるとするならば、今はいいモノが溢れたなかで何を選ぶかを自由に楽しむ時代。音楽そのものも昔に比べたら音の情報量が増し、密度が上がっているよね。”さだおライン”を越えたリッチコンテンツへの対応として、今こそ高級ヘッドホンを選ぶ最高のタイミングなんじゃないかな」。

チャーハンとラーメンを引き合いに出して東海林さだおで線引きしてみせる剛腕料理人・吉田は、「高級ヘッドホンのなかでも採算度外視で作られた『Double Zero 001』のコストパフォーマンスは群を抜いている。2万円の使い方の最適解として、このチャーハンを注文すべし!」と叫ぶのだった。こうして記事にも取り上げたワケですし、ここはひとつ無料提供なんていうのはどうでしょうかねぇ……? すると吉田は目がくらむほどの笑顔で俺にこう言うのだった。

「おめぇに食わせるチャーハンは、ねぇッ!!」

吉田 尚記(よしだひさのり)/「第2の我が家」ソニービルで最新ガジェットを浴びるように体験してオトナになった、ニッポン放送の家電好きアナウンサー。アイドルやアニメ、落語に精通しているほか、狙いを付けたガチャを1発で当てる引きの強さにも定評があるとかないとか。

文/アメリカ・アマゾン(@America_Amazon)

※『デジモノステーション』2017年7月号より抜粋