シリアで、小児病院が爆撃を受け地下に避難させた新生児の保育器の隣に立つ看護師(2016年6月9日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】シリア北部の病院にソーラーパネルが設置され、30日、この病院の新生児病棟と緊急治療室はこの数年来悩まされてきた停電から初めて解放された。国際医療組織が明らかにした。

 反体制派が支配する地域にあるこの病院は、空爆と、発電機に使用する貴重な燃料が不足しているため、患者の生命に関わる停電にたびたび見舞われている。

 国際医療組織「シリア医療救援組織連合(UOSSM)」は、同組織が推進するソーラーパネル計画によって停電と燃料不足といういずれの問題も解消できるのではないかと期待している。

 UOSSMは昨年12月以降、反体制派の支配下にある地域の大型病院に480枚のソーラーパネルを設置。30日に正式に稼働を開始した。しかしUOSSMは、病院の所在地については爆撃の標的にされる恐れがあるため明らかにしていない。

 UOSSMによると、ソーラーパネルを設置したことで、この病院では毎月の光熱費の平均20〜30%分に相当する高価なディーゼル燃料7000リットル超の削減にもつながるという。太陽光発電による電力は患者700〜800人の医療に役立てられることになる。

 UOSSMスイス支部のシャディ・アルシュハデ(Shadi Alshhadeh)代表によれば、完全に停電した場合でも、新生児病棟や集中治療室、緊急治療室は太陽光発電による自家発電によって治療を続けることが可能だという。
【翻訳編集】AFPBB News