インバウンド旅行業は活発な動き、軒並み過去最高(すしぱく)

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 観光庁は5月29日、4月の訪日観光客の市場動向についてまとめた。それによるとアジア10カ国、欧米9カ国で軒並み過去最高の観光客数を記録していることが分かった。また、日本の大手旅行代理店JTBは30日、ヨーロッパの大手インバウンドオペレーターのクオニGTSを買収することで合意した。日本の旅行業界は活発な動きを見せている。

前年同月比50%以上が4ヵ国

 2017年4月の訪日スペイン人数は、前年同月比74.4%増の11,200人となり、4月として過去最高を記録。4月4日〜7日に、フェリペ6世国王夫妻が国賓として訪日され、滞在中、天皇皇后両陛下との御会見や安倍総理大臣との懇談など、日本滞在中の様子が地元メディアに多数取り上げられたことがスペイン国内での日本の露出増加及び日本への興味関心の向上に繋がった。

 訪日韓国人数は前年同月比56.8%増の554,600人となり、4月として過去最高を記録。訪日香港人数は、前年同月比64.6%増の209,400人となり、単月として過去最高を記録。訪日ロシア人数は、前年同月比66.0%増の9,000人となり、単月として過去最高を記録した。

夜の銀山温泉(あめまん)

観光地を取り巻く環境の変化

 また観光庁は30日、『観光白書』を発表し、「平成28年度観光の状況」及び「平成29年度観光施策」を報告した。

  それによると、国内の観光市場は訪日観光消費が伸びる一方で、国内旅行消費は横ばい。外国人旅行者への対応改善、団体旅行から個人旅行への傾向、列車利用の増加、またSNSなどで映像を見たことがきっかけとなるなどの変化に対応していくことが求められていると指摘した。

 観光地域づくりの取り組みにおいて、賑わいの持続には「観光資源の磨き上げ」「インフラ整備と連動したソフト対策の実施」「マーケティングにおけるターゲットの明確化」の3点が重要であると示す結果となった。

 また、持続可能な観光地づくりを実現するには、観光物件、自然、食、芸術、風習など観光資源を有効活用させる法人「DMO(デスティネーション・マネージメント・オーガニゼーション)」を設立させ、適切に運営していくことが重要だとしている。

(編集・岳進)