浦和のACL日本人最多得点FWが逆転8強へ“厳しさ”要求 「時にはファウルで止める覚悟が…」

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済州との第1戦に敵地で0-2と敗戦、ベスト8進出へ、興梠が逆転誓う

 逆転での8強進出へ、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)日本人最多得点男が、なりふり構わない姿勢を語った。

 ACL決勝トーナメント1回戦、済州ユナイテッド(韓国)との第2戦に向けて、浦和レッズのFW興梠慎三は「時にはファウルで止めるくらいの覚悟が必要」と、勝負に厳しい姿勢が必要だと語った。

 浦和は前日練習を試合会場の埼玉スタジアムではなく、普段と同じく大原サッカー場で実施。前日練習はゲーム形式に入らない恒例の“オレ流調整”で汗を流した興梠は、「点を取らないと勝てないわけだから」と、敵地で0-2の敗戦を喫した第1戦からの巻き返しを語った。

 浦和がホーム&アウェー方式で第1戦に敗れ、追いかける展開になるのは2015年ヤマザキナビスコ杯(当時)準々決勝、アルビレックス新潟戦で0-5から第2戦に臨んで以来。13年には同杯の準決勝第1戦で川崎フロンターレに2-3と敗れたが、ホームでの第2戦で興梠のゴールにより1-0で勝利し、決勝に進出した。2点を追いかける展開だが、ホームで2-0以上のスコアというのは現実的なレベルだ。

「第1戦も前半はやりづらかったけど、後半は自分たちのペースに持ち込むことができた。明日は、試合の最初からそういう時間が長くなると思うから、最初の1点を早く決めたい。心理的には自分たちが上だと思うし、負けている状態はかえってやりやすい戦いになるんじゃないかと思う」

“追いかける者”の心理的優位性を熟知

 昨季のACLでは、第1戦に1-0で勝利しながらFCソウル(韓国)にPK戦に持ち込まれて敗れた。Jリーグチャンピオンシップでも、鹿島アントラーズを相手に第1戦の勝利から逆転された。追いかける者の心理的優位さを逆の立場から知っているだけに、今度はその利点を生かす番になる。

 とはいえ、済州にアウェーゴールを許した時点で浦和は4点が必要になる。済州は当然のようにカウンターを狙うと予想されるが、興梠は勝利のためにはなりふり構わない姿勢が必要になると話した。

「1点を取られると自分たちの首を絞める。失点せずに決め切ることが必要。時にはファウルで止めるくらいの覚悟が必要だし、イエローカードをもらうことがあってもいい」

 鹿島と浦和の通算で、ACL15得点と日本人最多ゴールを記録している興梠だが、準々決勝に進出したことはない。ベスト16が一つの壁になっているが、浦和のストライカーは勝負にこだわり切って2点差からの逆転を引き寄せる覚悟だ。

【了】

轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images