中国メディア・網易は30日に掲載したコラムで、中国の思想家・魏源の著書「海国図志」を軽視した中国が失敗し、重視した日本が成功したと伝えた。写真は魏源の像。

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中国メディア・網易は30日に掲載したコラムで、中国の思想家・魏源の著書「海国図志」を軽視した中国が失敗し、重視した日本が成功したと伝えた。

清朝の政治家の林則徐は当時中国で横行していたアヘンの取り締まりの全権を任され、厳しい取り締まりを実施。これに対し英国の商人が猛反発し、結果的にアヘン戦争が勃発した。林則徐はこの一件により解任され新疆に左遷されるのだが、祖国の危機を感じ左遷される途中で思想家の魏源に自身が収集した外国の資料を託した。魏源は十数年かけ西洋諸国の地理や歴史、政治状況をまとめた「海国図志」を完成させた。

「海国図志」は他国の先進技術や兵器のほか、気候や文化などかなり多くの分野に関して詳細に記し他国を研究する重要性を説いていたが、当時の中国の役人や有識者は軽視し、相手にしなかった。一方、「海国図志」を知った日本の有識者や政治家は書籍の重要性を認識し、多くの人が参考とした。

「海国図志」は19世紀の各国の政治や経済をわかりやすく詳細に説明した国宝級の書籍と言えるが、軽視した中国はその後衰退し、重視した日本にとっては暗闇を照らすあかりの存在となり、明治維新やその後の発展に貢献したのだ。(翻訳・編集/内山)