30日、韓国・中央日報は、一時は世界最高性能とうたわれた韓国産戦車「K2」の屈辱の歴史を伝えた。資料写真。

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2017年5月30日、韓国・中央日報は、韓国国内技術で開発した戦車「K2」の屈辱の歴史を伝えた。

「黒ヒョウ」の愛称を持つK2は、試作品3台が公開された2007年、世界最高性能の名品ともうたわれたが、その後、エンジンとトランスミッションを合わせた戦車の心臓部「パワーパック」の開発遅延が原因で生産が遅れ、最終的に輸出の機会を逃した。こうした中、先進各国は第4世代の無人戦車の開発に着手し、K2は国際市場からの退出を余儀なくされた。

韓国国内の状況をみると、11年当時、北朝鮮の新型戦車「先軍号」に対応するため、年間600台を開発する計画だったが、14年には国防改革で200台に縮小された。こうした中、陸軍は15年10月に100台を追加要求、一度はこれが承認されたものの、今度は企画財政部が事業の妥当性評価を継続して引き伸ばしている状態だ。

K2の生産量が上下するのは、その戦術的価値をめぐる議論があるため。数兆ウォン(1兆ウォン=約990億円)の予算を投入するだけの、実戦での利用価値があるかが疑問視されているのだ。これに対して軍は「有事の際、北朝鮮地域に最初に投入される機動軍団である戦車部隊を黒ヒョウで編成しなければならない」と主張している。また、陸軍機動軍団には360台以上の戦車が必要になる。

陸軍関係者は「黒ヒョウはターゲットを自動的に見付け正確に攻撃するため、熟練した北朝鮮戦車兵を相手にでき、アクティブ防御システムで北朝鮮軍が多数保有している対戦車ロケット(RPG−7)を防御できる」と説明している。

しかし一方で、「北朝鮮の戦車を相手する韓国軍の武器は黒ヒョウがなくても十分」とする反論もある。攻撃型ヘリコプター「アパッチ」、戦闘機から発射する空対地ミサイル「マーベリック(AGM−65)」などでも、北朝鮮戦車の防御が可能との考えからだ。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「戦車は地上で最も重要な武器であり、それを無視している」「情けない。北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発を進める中、韓国では戦車の開発でもめている」など、遅々として進まない自国最新戦車の開発計画にいら立ちの声が寄せられた。

また、「パワーパックは外国製を購入すればいいじゃないか」「足りない技術は外国から買ってこい」「技術がないのなら、時間をかけて開発しようという考えはないのか」と独自技術での開発にさまざまな意見もあった。

その他、繰り返される国防不正に「韓国は国防不正がねえ」「まず不正を何とかしてくれ」との声や、「これがまさに韓国製品の問題。核心技術がない」「韓国の限界だな」など、自国技術への不信感がうかがえるコメントもみられた。(翻訳・編集/三田)