30日、韓国メディアによると、かつて日本に強制徴用された朝鮮半島出身者たちの姿を描いた韓国映画「軍艦島」の監督や主演俳優陣が、韓国での映画公開を前に同作の意義について語った。写真は端島(軍艦島)。

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2017年5月30日、韓国・ニュース1などによると、かつて日本に強制徴用された朝鮮半島出身者たちの姿を描いた韓国映画「軍艦島」の監督や主演俳優陣が、7月の映画公開を前に同作の意義について語った。

同作は、朝鮮半島が日本統治下にあった時代、長崎県・端島(別名:軍艦島)に徴用され島内の炭鉱で働かされた朝鮮人たちの姿を描いたもの。当時、「地獄島」とも呼ばれたという端島から命懸けで脱出を試みるストーリーなどが盛り込まれており、韓国報道によれば「軍艦島の隠れた歴史を再解釈した作品」だ。

30日、「なぜ軍艦島なのか」と題された同作の予告・解説編が公開され、この中でリュ・スンワン監督やファン・ジョンミン、ソ・ジソプ、ソン・ジュンギら出演陣が作品へのそれぞれの思いを語った。

リュ監督が語ったのは、同作制作のきっかけ。「(軍艦)島の写真を見た瞬間に脱出のストーリーが思い浮かんだ」とし、「巨大な監獄のようで、これを映画作品にしてより多くの人たちが見られるようにしたかった」と述べた。

主演俳優陣には日本での上映・放送作品に多数出演歴もある韓国のトップ俳優らがそろったが、同作の重いテーマにそれぞれ思い悩むところもあったようだ。ソ・ジソプは「肉体的な苦痛よりも歴史が与える精神的な苦痛の方がよりつらかったように思う」と語り、ソン・ジュンギは「素材が与える圧迫感があった」と吐露した。

また、ファン・ジョンミンは「撮影だったからこの程度なのであって、これが実際のことならどうだっただろう。その息詰まる思いはわれわれには計り知れない」と述べた。彼らの発言を受け、記事は「歴史的事実を土台とした映画であるだけに、俳優らはかつてないほどの覚悟で作品に臨んだ」と指摘している。

こうした報道に、韓国のネットユーザーの作品への期待も高まっている。記事には「本当に本当に楽しみ」「絶対に見るべき映画だ」「(予告編のキャプチャー)写真だけで鳥肌が立った」「大成功しそうだね」といった声が多数寄せられている。

また、「世界の人に見てほしい」「この映画でたくさんの人が事実を知ってくれるといいな」との訴えや、「こうして僕らの歴史を題材にした映画やドラマをもっとたくさん作ってほしい。歴史に疎い若い世代に間接的にでも教育になると思う」との指摘もあった。(翻訳・編集/吉金)