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女性の社会進出が言われて久しい。その旗印となった「男女雇用機会均等法」は1986年に施行されて以降、機会を捉えて時代に即した改正が重ねられてきた。現在も「女性が輝く日本へ」を掲げた首相官邸のWebサイトで、「女性役員・管理職の増加」「職場復帰・再就職の支援」などの政策内容が確認できる。

さて本当に、日本は女性が働きやすい環境になったと言えるのだろうか。そこで今回は、在日外国人20名に「日本は女性が働きやすい環境か否か」をグローバルな視点で論じてもらった。

○Q. 日本は女性が働きやすい環境だと思いますか? その理由も教えてください。

■働きやすいと思う

「はい、女性の働きやすい環境だと思います。育児休暇や時短労働ができる会社が多いので」(モロッコ・30代前半・男性)

「はい。でも遅くまで働く女性は家庭に影響を及ぼすので家事や子供の世話が出来なくなるのでお勧めしません」(エジブト・30代前半・男性)

「そう思います。理由:日本の現代社会では男女平等が進んだから」(ベトナム・30代前半・女性)

「特に障害はないと思います。しかし、結婚や出産をしたときに自らキャリアを断念する女性が多いと思います」(ブラジル・40代前半・男性)

「はい、私の経験では、日本はヨーロッパより働きやすい環境だと思う。ヨーロッパで女性はコスメなどをしないと、差別されてしまうからです。そもそも女性サポートグループがヨーロッパで現れた理由は、こういう問題は日本より激しいからです」(ロシア・30代前半・女性)

■働きやすいとは思わない

「いいえ。夜遅くまで働かないといけないので、違うと思います」(ドイツ・40代後半・女性)

「そうは思いません。早く帰る人についてよいイメージがないから」(キルギス・30代前半・女性)

「思わない。役員などの重要なポジションに女性が少ないのを見ても、女性の昇進はあまりないと感じる」(台湾・20代後半・男性)

「賃金格差、育児環境など、全般的に不十分」(韓国・30代前半・女性)

「そうは思わない。男女差別はまだ感じられるため」(インドネシア・30代前半・男性)

「働きにくい。女性に対する差別が多いからです」(ウクライナ・30代前半・男性)

「男性としての意見ですが、あまり働きやすいイメージがありません。外国にもよくあることですが、男性に比べて女性は優遇されていないですし、産休は会社にとって『迷惑』扱いされますし、ミーティングや飲み会では女性が男性の世話を期待されているケースがまだ多い気がします」(イタリア・30代前半・男性)

「思わない。一年育休制度があるからだと思う。そのせいで、企業側が女性を正社員として雇用したくない。なので、女性が就職しづらい」(タイ・30代前半・女性)

「そう思わない。理由は出産後、保育園を確保するのは大変」(フランス・30代前半・女性)

「女性が働く環境ができていない、特に母子家庭の場合は敢えて働きにくい環境だと思います。所得制限があるからだと思います」(モンゴル・40代前半・女性)

「思いません。結婚して子供が生まれたら、復帰するのがとても困難だからです。また、保育施設が不足しているからです」(ポーランド・40代前半・女性)

■どちらとも言えない

「サウジ・アラビアと比べたら、働きやすいです。ですが、アイスランドと比べたら、働きにくい環境です。男女の平等に関して、日本は世界的に真ん中ぐらいだからです」(ギリシャ・30代後半・男性)

「女性によると思います。独身には働きやすいと思いますが、結婚した女性には難しいです。どんな会社でも残業が多くて、産休から戻った時にまだ仕事があるかは不明という印象があります」(アメリカ・20代後半・男性)

「結婚していない女性なら働きやすいと思いますが、結婚して子供がある女性には、子供を預ける施設等、社会的なサポートが少ないため、働きにくい環境だと思う」(インド・30代後半・女性)

「外国人女性には厳しいと思います。勧めません。日本人女性にとっては、昔からそうなので問題なさそう」(トルコ・30代後半・男性)

○総評

日本人か外国人か、男性か女性か、子供がいるかいないか、どんな環境で育ったかで、見方が大きく変わる今回の質問。様々な立場から率直な回答が寄せられたが、「日本は女性が働きやすい環境ではない」という、否定的な意見が大勢を占めたようだ。

女性に対する差別が多い、男女差別が感じられる、飲み会では女性が男性の世話を期待されている、といった”男女差別”に関する意見は、いずれも外国人男性から出ている。例えばエレベーターに乗る際には必ず女性から、といった”レディファースト”が日常に浸透している国の人間から見れば、日本人男性が気が付かないレベルの”差別”が、社会にはまだまだ残っているのかも知れない。

結婚、出産、育休をめぐる意見も多かった。中には、産休は会社にとって「迷惑」扱いされる、育休制度があるから企業側が女性を正社員として雇用したくない、といった鋭い意見も聞かれた。