伊シチリア島で開かれた先進7か国(G7)首脳会議(サミット)に出席するドナルド・トランプ米大統領(右)とアンゲラ・メルケル独首相(2017年5月26日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は30日、アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)独首相が米国を批判したことを受け、ドイツの貿易戦略や防衛費について新たな批判を展開した。欧米間の外交上の溝を深める動きだ。

 先週、初の公式外遊に臨んだトランプ大統領は、ベルギー・ブリュッセル(Brussels)と伊シチリア(Sicily)島でそれぞれ開催された北大西洋条約機構(NATO)と先進7か国(G7)の首脳会議で、各国に苦い経験をさせ欧州を去っていた。

 欧州各国首脳は、トランプ大統領が2015年に締結された温暖化対策の国際枠組み「パリ協定(Paris Agreement)」支持の意向表明を拒んだこと、またNATOの集団自衛権の支持を公に表明しなかったことに対し、特に失望している。

 特に、最近まで欧州諸国の中では米国と最も密接な関係にあったドイツの困惑は大きかった。メルケル首相は会議後直ちにドイツ国民に対し、米国はもう以前のように頼りにできないと警告していた。

 これを受けトランプ大統領は30日早朝、ツイッター(Twitter)への投稿でドイツに対し、大西洋間貿易の条件の再交渉や、防衛費引き上げを要求。「米国はドイツに対して巨額の貿易赤字がある。その上、ドイツはNATOや軍事への拠出が少なすぎる。米国にとってとても悪いこと。これから変わっていくことになる」と書き込んだ。

 ドイツ当局は、欧州連合(EU)加盟国という立場から、貿易に関して米国と二者協議はできないこと、また軍事費を大幅に増加させることも時期尚早であることを繰り返し主張している。
【翻訳編集】AFPBB News