(写真提供=SPORTS KOREA)

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最近、何かと「チアリーダー」に関するニュースや報道を目にする機会が増えたように感じる。

朝の新宿駅前でサラリーマンを応援する「朝チア」の報道や、4月末にはチアリーディング日本代表チームがアメリカで開かれた「ICUチアリーディング世界選手権2017」というニュースもあった。

広瀬すずが主演した映画も話題を集めていたし、『チア男子!!』という漫画もある。チアリーダーとは縁遠いと思われがちなサッカーのニュースサイトでJリーグ各クラブのチアリーダー特集が組まれるようにもなった。

チアリーダーの本場といえばアメリカだが、お隣・韓国にもチアリーダーの文化が根付いている。チアリーダーの存在感という意味でいえば、韓国は日本以上といえるかもしれない。

美女チアリーダーたちの幅広い活躍

というのも韓国国内のプロ野球全10球団はもちろん、男女プロバスケ全16球団、男女プロバレーボール全13球団すべてがチアリーダーを導入しており、人気チアリーダーともなると、芸能人と同じようなタレント活動も行っているからだ。

(参考記事:まさにドリームチーム!! 韓国プロ野球全10球団のチアリーダーBEST10

わかりやすいのは、“韓国NO.1チアリーダー”のパク・キリャンだろう。彼女はテレビやCM出演はもちろん、CDデビューに雑誌グラビアと幅広い分野で活躍を見せている。

本業はプロ野球やプロバスケチームのチアリーダーなのだが、先の韓国大統領選挙では文在寅氏のキャンプに合流して応援に駆けつけるなど、“応援する対象”も多岐にわたっているのだから興味深い。

本欄でも紹介したが、釜山でインタビューした際、「韓国には本当に才能に溢れるチアリーダーが多いんです。私がいろんな活動をすることで、チアリーダーの後輩たちに新しい道を見せたい」と話していただけに、パク・キリャンの幅広い活動は支持したくなる。

また最近は、韓国で注目を集めているマッスル・コンテストに出場するチアリーダーも少なくない。

例えばプロ野球・SKワイバーンズのチアリーダーを務めるペ・スヒョンだ。韓国最年長チアリーダーで人妻でもあるのだが、その美しきプロモーションで「WBCフィットネス・チャンピオンシップ」(女性部門1位)、「IFBBコリア・グランプリ」(ビキニ部門1位)などの成果を出している。

起亜タイガースの人気チアリーダーで別名“美脚の健康美女”と呼ばれるチェ・ミジンは今年4月、「マッスルマニア」に出場。ファッションモデル部門で2位に輝いている。

ボディビル国際大会出場歴もあるパーソナルトレーナーからレッスンを受けて体を鍛えた過程は韓国メディアでも大きく取り上げられた。

観客動員数にも影響!? 迫力のパフォーマンス

幅広い活動も多い韓国のチアリーダーたちだが、やはり本業は野球場でのパフォーマンスだ。

韓国でプレーした経験を持つ門倉健氏にインタビューしたときも、こんな話をしてくれた。

「チアリーダーたちの応援はスゴいですよね。みんなモデルさんかアイドルみたいなルックスですし、試合中ずっと歌って踊って応援をリードしていますからね。日本にはない応援文化でした」

実際に“チアドル3大女神”の一人イ・スジンの悩殺パフォーマンスにも表れているが、日本の応援が外野スタンド中心であることに比べて、韓国は内野スタンドやベンチの上がチアリーダーたちの舞台。そのためグラウンドに届く声が大きいのだ。

チア文化が韓国プロ野球の“もう一つの醍醐味”であるといっても過言ではないだろう。

新陳代謝が早く“10代チアリーダー”も!?

続々と新しいスターが生まれる新陳代謝の早さも、韓国ならではかもしれない。

今最も注目を集めているのは、ネクセン・ヒーローズのチアリーダー、アン・ジヒョンだろう。人気アイドルグループ“AOA”のソリョンに似ているとして一気に注目を集め、「10代美少女チアリーダー」として、その清純さを武器に韓国チアリーダー界に新しい風を吹き込んでいる。

そんなチアリーダーたちの活躍もあってか、今シーズンも韓国プロ野球は観客動員数も絶好調だ。過去最高800万人を突破した昨シーズンに比べて、今年は200万人突破時点がさらに早いという。

何かと話題を集めているチアリーダーだけに、隣国のチアリーダー事情を知ってみるのも一興かもしれない。

(文=慎 武宏)