人気の個性派俳優らが百鬼オペラ『羅生門』で芥川の世界を体現!柄本佑さんインタビュー

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2017年9月8日から25日まで「Bunkamura シアターコクーン」で百鬼オペラ『羅生門』が上演される。キャストには柄本佑、満島ひかり、吉沢亮など今人気の個性派が揃い、注目を集めている。「芥川龍之介の脳内を百鬼夜行と辿る、奇想天外ツアー」というキャッチフレーズにもグッと興味をそそられる。そこで今回、下人役を演じる柄本佑さんを直撃、作品について聞いてきました。



◆芥川龍之介の哲学や世界観が詰め込まれたファンタジックな作品

同作は、職を失い途方にくれる下人が、生きるために罪を犯すことは仕方のないことだと悪に手を染めていくエゴイズムを描いた芥川の小説『羅生門』を中心に、『藪の中』『蜘蛛の糸』『鼻』の要素が下人の脳内で白昼夢のように組み込まれ展開していくというもの。

――今回はお芝居だけでなく、歌やコンテンポラリーダンスなどにも初めて挑戦されるということなのですが、期待や意気込みなどお聞かせください。

なによりも歌やコンテンポラリーは楽しみです。とにかく初体験なので、今はまだできないことのほうが多いと思うのですが、7月に実際に稽古場に入ったときに自分にどんなことができるのかなとワクワクしています。今回、演出・振付・美術・衣装を担当してくださるのは、ミュージカル『100万回生きたねこ』で知られるイスラエルのインバル・ピントさんとアブシャロム・ポラックさんということもあって、どんなふうにできあがるのか本当に楽しみですね。

――どんな舞台になりそうでしょうか。

まだなにも始まっていないので、今の段階ではどんなふうに歌って踊るかなどわからないのですが、とってもファンタジックな作品だなと思います。物語は小説『羅生門』をベースに、『藪の中』『鼻』『蜘蛛の糸』が織り交ぜられていて、芥川龍之介の哲学や世界観が詰め込まれているんです。さらに、ここに歌や踊りが加わると、かなり情報量が多くなるだろうなと思っています。



◆多くの情報が詰め込まれた作品だから、自分に合った価値観で楽しめる

――芥川作品に描かれているエゴやプライドなどの人間の心理を、キャストのみなさんは言葉だけでなく、歌や踊り、お芝居の間合いなどで表現されて、見る側は五感をフルに使ってそれを受け止めることになるのですね。想像しただけでも、舞台から届く情報量の多さがうかがえます。その分、観客が作品から受け取る刺激もたくさんありそうですね。

非常にエンターテインメント性の高い作品だなと感じています。物語自体には多少暗い印象もありますが、歌や踊りが組み込まれると楽しいものになっていくと思います。本の内容もこれからさらにブラッシュアップされていくということですから。

――作品の見どころやポイントなど、あればお教えください。

これから脚本の内容も変わっていくかもしれないのですが、いろいろと話がループしているところがおもしろいなと思いました。最初、間違えてるのかな?と思ったんですけど、同じシチュエーションと同じ会話が何度か繰り返されるんです。そこはおもしろいところなのかなと思いますし、みなさんにもそういう世界観を体感してもらえるんじゃないでしょうか。

――繰り返されるシチュエーションと会話に、なにか考えさせられることがあるような。ますます興味深くなってきました。



◆舞台を鑑賞して初めて心に響く芥川作品からのメッセージが見つかるかも

――作品を通して観客にどんなことを伝えたいですか。

今回の作品には芥川の哲学的なところも盛り込まれてはいるのですが、メッセージとして言葉で伝えるのは難しくて。1つのシーンでも見る人によっていろんな解釈のできる作品なので、一人ひとり違う価値観をもっていたとしても、みなさんに楽しんでいただけると思います。ぜひ、生の舞台を見ていただいて、それぞれ心に響くなにかを感じ取ってもらえるとうれしいです。想像力をかき立てられるような舞台なので、芥川龍之介の原作を読んだことがなくても、十分楽しんでもらえるはずです。

* * *

シーンごとの、瞬間瞬間の言葉や動き、歌、ダンス、表情、そこに流れる空気…自分なりの琴線に触れるなにかに出会えそうな予感。芥川龍之介の世界観をぜひ体感してみて。

WRITING/KAZ SASAKI  PHOTO/MIHARU KIMURA

◆■公演情報


百鬼オペラ『羅生門』
場所/Bunkamura シアターコクーン(東京都渋谷区道玄坂2-24-1)
※ほかに兵庫、静岡、愛知公演あり。
期間/2017/9/8(金)〜9/25(月)
アクセス/東急東横線・田園都市線、東京メトロ半蔵門線・副都心線「渋谷駅」3a出口より徒歩5分

<作品情報>
原作/芥川龍之介
脚本/長田育恵
作曲/音楽監督:阿部海太郎
作曲/編曲:青葉市子、中村大史
演出/振付・美術・衣装:インバル・ピント&アブシャロム・ポラック
出演/柄本佑、満島ひかり、吉沢亮、田口浩正、小松和重、銀粉蝶ほか



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