朴子市公所提供

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(台東 30日 中央社)30日は旧暦5月5日の端午の節句(端午節)。台湾には、端午節の正午ごろに汲んだ水「午時水」を飲んで無病息災や運気好転を願う習わしがある。午時水は自然な湧き水が最も良いとされており、各地の有名な水源は毎年この日、午時水を求める多くの人でにぎわいを見せる。

東部・台東県鹿野郷永安村には地元の人に霊泉と呼ばれる「玉龍泉」がある。同村では端午節に村人総出で玉龍泉に向かい、午時水を汲む風習が40年余りにわたって続けられている。近年は他の地域や県などから来る人もいるという。

南部・嘉義県朴子市の安福宮にある「龍井」も毎年端午節になると多くの人が水を汲みに押し寄せる場所の一つ。龍井は300年の歴史を持つとされる。廟の中央に設置されており、台湾では非常に珍しいという。

午時水は日が当たらない客間や神をまつる部屋の冷暗所におけば、永久に保存できると伝えられている。厄除けになるほか、熱冷ましや家の浄化などの効能もあるとされる。また、午時水を使ってお茶を入れると格別に美味しく、鋳造に使えば剣や鉄器はひときわ鋭利で耐久性が高くなるといわれている。

(盧太城、江俊亮/編集:名切千絵)