やっぱり飲み過ぎは、ダメ

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【林修の今でしょ!講座】(テレビ朝日系)2017年5月22日放送
「名医が選んだ!知っておきたい男女差のある病気ランキング」

男性と女性の間には、病気のなりやすさ、なりにくさに差がある。番組では10の症状について、ランキング形式で発表した。

ここでは肝臓に関係のある「二日酔い」、「脂肪肝」、そして「肝臓がん」について取り上げる。

「下戸が酒に強くなった」は危ない

番組で肝臓について解説したのは、「おおたけ消化器内科クリニック」院長の大竹真一郎氏だ。

まず、トップテンの8位に入った二日酔い。これは男性の方がなりにくいとの判定だ。理由は、男性の方が女性より肝臓のサイズが大きく、アルコールの分解処理も多くできるからだという。肝臓の大きさは純粋に体格に比例する。力士が豪快に大酒を飲んだエピソードを耳にするのも、こうした理由からだ。

だが、小柄な女性なのにお酒が強い、逆に大男がすぐに酔っぱらうこともある。大竹医師は、アルコールを分解できるかどうかは生まれつき決まっていると話した。しかし、初めは下戸だったのに飲めるようになった、酒に強くなったという話も聞く。アルコールは、分解されると毒性を持つアセトアルデヒドが生じる。脳にはこの毒性を見分けるセンサーがあるが、飲み続けているうちにセンサーが働かなくなって、毒を毒として区別できなくなる危険な状況に陥る。すぐに赤ら顔になるのに毎日飲酒を続けるのは、避けた方がよい。

続けて7位には「脂肪肝」がランクイン。患者数は過去10年間で倍増しているという。文字通り、肝臓に脂肪が蓄積されて悪影響が出る。男女を比べると、女性の方がなりにくい。女性ホルモンの「エストロゲン」が、脂肪の蓄積を軽減するという。ただし女性も50歳を過ぎると女性ホルモンが減るため、脂肪肝に注意を払う必要がある。

大竹医師「脂肪肝を治す方法は、減量しかない」

脂肪肝の脂肪は、比較的落としやすい。正しい食生活や適度な運動を心がけたいが、偏食や急激に体重を減らすようなダイエットは禁物。大竹医師によると、1か月の減量目標は、現在の体重の最大5%にするとよい。体重60キロなら、最大3キロのダイエットを目指す。

「肝臓にレバーがいい」は間違い

肝臓に関連する病気で、4位となったのが「肝臓がん」。これも、女性の方がなりにくいとの判定だった。女性ホルモンが、がんの進行を遅らせる働きがあるという。

もうひとつのポイントは「鉄分」だ。実は肝臓には悪いミネラルで、女性の場合は月経の影響で男性より鉄分が少ないという。

ゲストの井森美幸「でも肝臓には、レバーがいいみたいな印象があるんですけど。よく言いますよね」
大竹医師「間違いなんです」

確かにレバーは、貧血の人には効果的なのだが、肝臓にはマイナス。肝臓のためを思うなら、亜鉛を摂取するとよい。

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、よほど症状が悪化しないと目に見えるサインは出てこない。日ごろの地道な節制が重要なのだ。