コインに手をかざすだけでコインが瞬間移動したり、バラの花びらに変化していったりするマジシャンのWill Tsai氏のマジックが話題となっています。アメリカのオーディション番組「America's Got Talent」で披露されたマジックは、カードや覆いなどの隠すものがない状態で次々にコインが変化していく様子が魔法のように見える一方で、YouTubeのコメント欄はトリックの推測大会となっていました。

This is my performance on America's Got Talent!... - Will Tsai - The Visualist

ステージの上に男性が立ち、その前方で4人の審査員がテーブルについています。オーディションを受ける人がステージの上でパフォーマンスするのが、America's Got Talentのいつもの形式。



画像に写っている男性がマジシャンのWill Tsai氏。



「今までに見たことのないものを見せてくれるのですか?」と問う審査員に対し、Tsai氏は「今から行うマジックは誰にも見せたことがありません」と語っていました。



ステージの上に置かれたテーブルの前に立つTsai氏。マジックは、テーブルの斜め前方に置かれたカメラで撮影されます。



バラを取り出して「全ての生命は美しく、しかしはかないものです」と花びらを散らすTsai氏。



ということで、マジック開始。まず、テーブルの真ん中にカード、四隅にコインを置きます。



カードを手にとり……



カードを全てのコインの上に置きます。



カードの下にちゃんとコインがあることを確認。



再びコインにカードをかぶせます。



手前のカードの上に手をかざし、見えないコインをつまんでいるような仕草。もちろん、コインはカードの下に置かれたままで、実際には触られません。



見えないコインをもう一方のカードの上に移動させると……



Tsai氏の手前にあったコインがもう一方のカードの下に移動。



さらに、別の場所にあるカードもめくります。合計3枚のコインが2枚のカードの下に存在します。



少しだけコインがカードからはみ出る形で、カードを再びかぶせます。



そして先ほどと同様に、見えないコインを移動させるかのような仕草をすると……



コインが移動しました。



こんな感じでコインが1つのカードの下から別のカードの下に移動する、というトリックを次々に披露したあとに、もう1度最初の形に戻ります。



カードを手に取り……



手のひらでカードを包み混んだと思うと……



消失。



今度はカードのない状態でのマジック。



コインの上に手をかざすと……



何とコインが瞬間移動。



さらに手をかざすと……



一瞬でコインが1カ所に集まりました。



そして1カ所にあったコインを1列に並べます。



手をかざしていっているだけのはずなのに、コインが次々に花びらへと変わっていきます。



4枚のコインが全て花びらになってしまいました。



プロジェクションマッピングでは?と思ってしまいますが、花びらは実物。実際に手に取ることが可能でした。



流れるような手の動きに合わせてあっという間にコインが移動・変化する様子は、まるで魔法のようにも見えます。一方、以下のYouTubeのコメント欄では、手品のトリックに関する推測が行われており、その内容を読んでからムービーを見ると「確かにそうかも……!」と納得できるようになっています。

Magician Will Tsai performs an Incredible illusion ! - YouTube

例えば、Lucho Luceroというユーザーは「1分50秒くらいでカードを隠しているのが見える」ということを語っており、確かにムービーを確認すると、何かを隠しているようにも見えました。



また、Forgotten Heroというユーザーはかなり詳細に、以下の様な推測を行っていました。

・注目するところ

コインが光をうけてきらきら光っているかや、Willが手をかざした時に、彼の手がコインにどのように写り込んでいるかを確認してください。つまり、コインが実物でその場にあるのか、ということをです。このトリックではテーブルが大きな役目を果たしていて、いくつかのトリックでは、少しテーブルが揺れているのがわかります。何か小さなモーターのようなものがテーブルの下で動作しているものだと思われます。

・トリック

テーブルはフラットでなく、いくつか穴が空いていて、そのくぼみにコインが入っています。カメラの角度によって、映像上ではテーブルがフラットに見えるのです。彼が審査員から離れた所で手品をしているのはそのためです。テーブルが真っ黒であることも、錯覚が機能するのを手助けしています。4つのコインが1カ所にあつまるところ(1分55秒あたり)を見てみると、2つのコインの高さが残り2つのコインと異なることがわかります。



・コインが現れたり消えたりする仕組み

・テーブルにはあらかじめいくつかのコインが設置されており、アシスタントの合図やあらかじめ設定されたタイミングで現れたり消えたりしているのだと思われます。

・スローモーションで確認したところ、コインは一気に消えるのではなく徐々に消えているように見えました。これは、真っ黒なライトを当てることでコインの反射をなくし、まるでそこに存在しないかのように見せている可能性があります。

・花びらに関しては、いくつかの穴が他の穴よりも深く作られていて、そこに花びらを隠しておいて必要時に飛び出す仕掛けだと考えられます。