インドの首都ニューデリーにある野党・国民会議派の本部前で、同党の青年組織メンバーが公共の場で子牛を殺したことに対して抗議をする与党・インド人民党の青年組織のメンバーら(2017年5月30日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】インド南部ケララ(Kerala)州で、最大野党である国民会議派(NCP)の青年組織メンバーらが食肉処理目的の牛の売買を禁じた法律に抗議するため公共の場で子牛を殺し、市民らから怒りの声が上がっている。

 NCPの青年組織メンバーらが政府に抗議するスローガンを唱え、子牛を殺している様子が映像に捉えられている。

 インドで国民の多数が信奉するヒンズー教で牛は神聖な動物とされており、牛の食肉処理や、牛肉の所有または消費は国内の多くの州で禁止されている。違反者には終身刑が科される州もある。

 ケララ州は、牛の食肉処理や牛肉の消費が許されている数少ない州の一つ。AFPの取材に応じた地元の警察官は、「当局はこの件を捜査している。慎重を期する問題だ」と語ったが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。

 また、地元警察の副本部長は、「公共の場での食肉処理は違法」であることを理由に、この一件が当局に届けられたと明らかにした。

 ナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相率いる与党インド人民党(BJP)が先週発令した市場における食肉処理目的の牛の売買禁止をめぐっては、デモ隊が抗議を行うなど混乱が広がっていた。

 ケララ州は政府がヒンズー至上主義の政策を推し進めているとして、この禁止令に関して法廷闘争に臨む姿勢を示している。
【翻訳編集】AFPBB News