5月17日TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われた『帝一の國』応援上映

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 「応援上映」と呼ばれる鑑賞スタイルが広まりつつあるのをご存知だろうか。これまでアニメーション映画『KING OF PRISM by PrettyRhythm』(2016)や『劇場版アイカツスターズ!』(2016)、『HiGH&LOW THE MOVIE』(2016)、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(2016)などで実施されてきており、「声援」「サイリウム(照明器具)の持ち込み」などが許可された観客参加型の上映形式とされているが、29日に都内・池袋HUMAXシネマズで行われた『帝一の國』でこれを体験してみた。

 『帝一の國』は、生徒会長になった者には将来の入閣入りが約束されるエリート男子校を舞台にした古屋兎丸の人気漫画に実写化した青春コメディー。同作の応援上映は、「声だし可、サイリウムの持ち込み可、コスプレ可」というもの。菅田将暉、野村周平、竹内涼真、間宮祥太朗、志尊淳、千葉雄大と今を時めく若手俳優陣を総動員しているだけあって、来場者の9割が女性。高校生4%、大学生33%、一般(60歳未満)が62%という割合だった。サイトリウムを持参する人が多く、劇中の「海帝高校」の文字が入ったハチマキを着用した人、学ランを完コピした男装の女性(キュート!)、キャラクターの名前が入ったうちわを手にする人も見られた。

 来場者には「海帝高校」の校歌の歌詞が配布され、上映前には映像で菅田演じる主人公・赤場帝一が上映のルールなどを説明、校歌を“予習”する場も設けられた。そして本編の上映が始まるやいなや、皆一斉にサイリウムを取り出して応援体制に。

 冒頭、主要キャラクターの紹介場面では名前が呼ばれるたびに黄色い悲鳴が。その後、登場人物が何か行動を起こすごとに場内からリアクションが起きるといった感で、例えば帝一が糸電話で恋人の美美子(永野芽郁)と会話する場面で、美美子が「また帝一くんのピアノ聴きたいな」と言えば四方八方から「わたしもー!」の声がこだまし、大鷹弾(竹内)が帝一&榊原光明(志尊)らに手料理をふるまう場面では「おいしそう!」「いただきます!」の歓声。校歌斉唱のシーンはもちろん、校庭で森園億人(千葉)を中心に生徒たちが「マイムマイム」を踊り結束していくシーンでは大合唱に。

 そのほか会議の場面になると必ず「海帝高校」独特の8回手拍子を真似る、BGMが流れればその時々のメロディーに合わせてサイトリウムを振るなど観客のテンションは終始高く、映画を観ているというよりはライブ会場にいる感覚に近い。ちなみに、キャラクターの中でとりわけ人気だったのは弾と森園で、この二人に関しては登場するたびに絶叫に近い歓声が巻き起こり、アップになればなるほど声が大きくなっていた。

 この日の応援上映は観客がほぼ女性だったこともあってか、物語が進むにつれて強い連帯感のようなものが生まれていくのが肌で感じられ、まさに“体感型”のエンターテインメントとなっていた。(編集部・石井百合子)

『帝一の國』応援上映会は、6月2日、4日、6日、8日に各地で順次開催予定(上映劇場は公式サイト参照)