「プロ野球ai」は4月号で休刊に

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イケメン選手らの特集で知られたプロ野球の情報誌「プロ野球ai」と高校野球の情報誌「輝け甲子園の星」が休刊することになった。ファンからは、「残念すぎる」などと惜しむ声が出ている。

「素顔密着トーク」「連覇へ! 北海道日本ハムファイターズ」。2017年4月号の表紙を見ると、こんなキャッチフレーズとともに、大谷翔平投手(22)ら若手選手7人の立ち姿写真が出ている。

アイドル選手の私服など紹介、女性から支持

発行元の日刊スポーツ出版社が5月29日に公式サイト上で発表したところによると、3月2日発売の4月号を持ってプロ野球aiは休刊する。また、輝け甲子園の星は、大阪桐蔭が5年ぶり2度目の優勝を果たしたセンバツ速報を載せた4月6日発売の5月号で休刊する。

プロ野球aiは、1988年に創刊され、アイドルのような人気選手の私服姿などプライベート面も取り上げ、女性ファンらの支持を集めていた。読者が選ぶナンバー1選手などの特集も目玉企画だった。また、輝け甲子園の星は、1975年の創刊で、ヒーローカタログやインタビューなどで高校球児らの素顔を伝えてきた。

2誌休刊の理由について、公式サイト上では「諸般の事情」だとし、読者への感謝の言葉をつづっている。日刊スポーツ出版社の公式ツイッターでは、「事前の告知なしにこのような発表となりましたことをお詫び申し上げます」と報告していた。

「遂にこの時がきてしまったか」

スポーツライターの田尻耕太郎さんは、ヤフーニュースへの5月29日の寄稿で、2誌は「野球女子のバイブル」だったと指摘した。「カープ女子」が注目され、高校野球では早実の清宮幸太郎選手(18)がホームランを量産している中で休刊したことについて、出版不況に勝てなかったのではと推測している。

ツイッター上などでは、「約30年前、母親の私が高校生の時に買って読み 近年は娘が愛読していました」「輝け甲子園の星、中学の頃、甲子園球児に憧れてた頃から買ってました」などと惜しむ声が相次いでいる。一方、「こんだけネットが発達しとったらいつかは廃刊になると思とった」「遂にこの時がきてしまったか 野球人気低迷してるもんな」といった感想も漏れていた。