29日、韓国メディアによると、北朝鮮によるミサイル発射などの挑発行為が続き韓国社会に不安が広がる中、米国が在韓米軍の装備の一部を撤収させる案を検討していることが分かった。資料写真。

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2017年5月29日、韓国・KBSによると、北朝鮮によるミサイル発射などの挑発行為が続き韓国社会に不安が広がる中、米国が在韓米軍の装備の一部を撤収させる案を検討していることが分かった。

米軍は武力戦争が起きた際に迅速に対応するため、在韓米軍に戦車や自走砲、弾薬、燃料など戦争遂行に不可欠な物資を常時配備している。しかし、マーク・ミリー米陸軍参謀総長は上院聴聞会で「韓国にある事前配備物資の一部を撤収させる予定」と明らかにした。その理由については「米陸軍が歩兵旅団戦闘団を機甲旅団戦闘団に改編中だが、在韓米軍の事前配備物資を運び出し、第16機甲旅団戦闘団の創設に投入するため」と説明した。

しかし、一部の議員からは北朝鮮の脅威が増している状況で在韓米軍の装備を撤収させることに懸念の声が上がっているという。これに対し、ミリー総長は「創設される第16機甲旅団戦闘団は韓国に循環配備される上、北朝鮮の脅威はそれほど深刻でない」と主張し、「米国の国防予算が不足している状況では必要不可欠な措置」と説明した。

韓国では今回の措置が今後行われる在韓米軍の防衛費分担金交渉においても大きな不安要素となる可能性が高いとみられている。

この報道に、韓国のネットユーザーからは「韓国が『お金を出すからいてください』と言って泣きつくことを期待しているのだろう」「戦争はない。防衛費を上げるためのずる賢い作戦だ」などと指摘する声が寄せられている。

また、「米軍が撤収したら北朝鮮は戦争を始めるかも」「どうしよう。不正を働いて韓国の国防力を弱体化させ、韓国を北朝鮮の標的にしたやつらを処罰してほしい」「在韓米軍が撤収したら文在寅(ムン・ジェイン)大統領は弾劾だ」など不安を示す声もみられた。

そのほか、「自分の国は自分で守るべき。自主国防力を強化させる良い機会にしよう」「米軍を撤収させよう。そして韓国も核を開発すればいい」と主張する声や、「在韓米軍の存在が中国やロシアに朝鮮半島の統一に反対する言い訳を与えているという短所もある」と指摘する声もみられた。(翻訳・編集/堂本)