逮捕直後のタイガーウッズ【写真;Getty Images】

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スターの面影は…飲酒・薬物運転の疑い、顔写真が話題「過ち犯した男のポートレート」

 男子プロゴルフのタイガー・ウッズが飲酒または薬物の影響下で運転した疑いで逮捕されたと29日、複数の米メディアが報じた。全米を騒然とさせた逮捕劇でも話題となったのは、逮捕後に公開された顔写真だ。ESPNは「世界で最も著名なアスリートは、だらしなく、どんよりとした瞳で写っていた」と表現。21歳でマスターズ史上最年少制覇して以来、築いてきた栄光からかけ離れた姿に、悲しみの断罪を下している。

 ウッズはフロリダ州の路上で飲酒または薬物が影響した中で運転した交通違反の容疑で逮捕された。しかし、数時間で釈放され、「この件にアルコールは関係していない」と釈明のコメントを発表していた。

 ただ、ESPNは「逮捕後、希望の光はタイガー・ウッズを照らさない」との見出しで特集。逮捕の経緯を紹介し、すぐさま一面を飾るニュースとなったことを紹介したが、特に言及しているのは、逮捕後に公開された「衝撃の1枚」だった。

「しかし、あの写真だ。世界で最も著名なアスリートは、だらしなく、どんよりとした瞳で写っていた」

 逮捕後に公開された顔写真について、こう表現した。数々の栄光を経験し、ゴルフコースで輝かしかった表情とは一変した1枚。「過去10年にわたり、彼が送ってきた苦難を写し出すような写真だった」とも伝え、生気がない顔には故障やスキャンダルなどで第一線から遠ざかった期間の長さがにじみ出ているようだった。

 さらに、記事では今回の騒動について断罪している。

「あの虚ろな瞳を見ても、かつて無敵と思われたゴルファーだったこと感じられない」

「この一件をポジティブに受け止める方法は存在しない。希望の光はなく、有益な効果もないだろう」とした上でウッズについて失望したことをつづった。

「一報を受けて最初の反応は、あの顔写真が感情の全てを物語っている。彼に対してと、他人を危険に巻き込むことへの怒り。なぜ、ミリオネアである彼が、ほんの数ドルを費やしてあの状況を回避しなかったのかという困惑。個人的スキャンダルへの報いをしてきた男が再び悲劇に身を置くことへのショック。しかし、最も大きな思いは、悲しみだ。悲しみしかない」

「悲しみ」という言葉を繰り返し、米国における落胆の大きさを語っている。しかし、全盛期にはメジャー14勝を挙げ、長らく世界ランキング1位に君臨。米国はおろか世界のスポーツ界におけるスーパースターだ。

「あの虚ろな瞳を見ていても、我々は彼がかつて無敵と思われたゴルファーだったことを感じられないだろう。全盛期の彼は肉体的にも技術的にも、そしてメンタル面でも実力を備え、打ち破ることが難しい存在だった」

 往年、いかに群を抜く実力だったかを記述したが、それだけにこの日見せた元スーパースターの顔は衝撃が大きかったようだ。

「しかし、再び彼は周囲の目に苦しめられる、自身の犯した過失によって」

「しかし、今、彼は最も弱々しい状態だ。このイメージは、彼が決して世界に見せたくはなかったものだろう。そして、なんとも悲しいことに、これはまさに過ちを犯した男のポートレートというものだ。悲しみの共感を呼ぶものだ」

 記事は終始、厳しい論調でウッズを切り捨てていた。

 ウッズは度重なる故障から復活を目指し、4月に受けた手術のリハビリ中だった。「今回は、処方された薬が予期せぬ反応を示したということです」と弁解し、ファンに対して謝罪を行ったが、今後も厳しい道のりが続くという。
 
「ウッズはプライバシーに気をつかってきた男だ。しかし、再び彼は周囲の目に苦しめられる、自身の犯した過失によって。ある時まで彼には全てが備わっていた。100万ドルのスマイル、ボビー・ジョーンズを嫉妬させたスイング、そして、大金」と記した記事は最後に、こう締めくくっている。

「彼は再び屈辱にまみれ、あの顔写真は今後、永遠にこの話題の象徴となるだろう」