バンダイナムコエンターテインメントとドリコムは、HTML5を活用したスマートフォン用のブラウザゲームのプラットフォームを開発、運営することを目的とする共同出資の新会社「BDX」の設立を発表しました。ゲームの配信だけでなく、ロケーションやグッズなどさまざまな事業展開をすることで、新たなプラットフォームを目指すとのこと。本稿では、なぜいまブラウザゲームなのか、気になるリリース予定のタイトルなどを含め、その詳細を見ていきましょう。

↑発表会ではバンダイナムコエンターテインメント 代表取締役社長の大下 聡氏(左)、ドリコム代表取締役社長の内藤裕紀氏(右)、バンダイナムコエンターテインメント NE事業部 第2プロダクション ゼネラルマネージャーにして、BDXの代表取締役社長に就任する手塚晃司氏(中央)が登壇

 

お互いの強みを生かしてプラットフォームを開発

バンダイナムコエンターテインメントは、言わずと知れた老舗ゲーム会社。これまでも、バンダイの持つ数々のIPとナムコが持つゲームのノウハウを生かし、キャラクターゲームを中心としたさまざまなゲームを開発してきました。一方のドリコムは、IPタイトルのゲーム化やHTML5の技術開発力に優れており、今回発表された新会社ではそのお互いの利点を生かしつつ、HTML5を使ったブラウザゲームのプラットフォームの開発を行っていくとのこと。サービス開始は2018年の春を予定しています。

↑HTML5ゲームをベースとして、様々な領域でサービスを提供する新商品開発プラットフォームを目指すとのこと

 

なぜいまブラウザゲーム?

ブラウザゲームは、ネイティブアプリのゲームに比べてゲーム性に乏しく、単純なシステムのゲームしかないような印象をもってしまいがちですが、実際にはネイティブアプリとほぼ同等のことができるとドリコムの内藤社長は語ります。その一例として、会場ではネイティブアプリとして現在稼働している『ONE PIECE トレジャークルーズ』のHTML5版のデモ映像が流されましたが、確かにパッと見ただけではネイティブアプリなのか、ブラウザゲームなのか判断できないほどの動きとグラフィックでした。

↑『ONE PIECE トレジャークルーズ』のHTML5版デモ。見た目ではネイティブアプリと区別はつかないほどのクオリティ。ちなみに、これはあくまでもデモ版として用意されたもので、このタイトルがBDXのプラットフォームのタイトルとして登場する予定はないとのこと

 

ネイティブアプリと同様のゲーム性・グラフィックなら、ネイティブアプリを使用すればよいのでは? という声も聞こえてきそうですが、ブラウザゲームならではの利点もあります。それは、アプリをスマホにダウンロードしなくても遊べるので、スマホのストレージを圧迫せず、ダウンロードやインストールの時間も軽減されるため、お試しで遊ぶ際にアプリ版よりもはるかに手軽という点です。

 

現時点でリリースが予定されているタイトルは、『ドラゴンボールZ』『ファミスタ』『アイドルマスター』のそれぞれの新作。どれもネイティブアプリなどの移植作ではなく、オリジナルのタイトルとしてリリースされます。ネイティブアプリで遊ぶ以上の利点を感じられるかはユーザー次第といったところだと思いますが、選択肢が増えるのは良いことなのではないでしょうか。