一人っ子は身勝手でわがままというのはきっとほとんどの人が聞いたことのある見方ではないだろうか。

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一人っ子は身勝手でわがままというのはきっとほとんどの人が聞いたことのある見方ではないだろうか。しかも当事者を含む多数の人が、このような意見を聞いて不快な気分になり、それは偏見だと思っている。だが、中国のあるチームが実施した研究から、脳の構造の変化が原因で、一人っ子は本当に、「より煩わしい人間」、「より身勝手な人間」になる可能性が高いことが判明した。MRI検査の結果から一人っ子は、「独特」な脳を持っていることが明らかになった。これにより一人っ子はより豊かな創造力を備えているのと同時に、「他人に好かれない」側面も備えているのだという。北京晨報が伝えた。

〇「協調性」が低い一人っ子

研究チームのメンバーの一人である西南大学の研究者は、定期学術誌「脳撮像と行動」に今回の研究結果を発表した。同研究者は、「一人っ子は、きょうだいがいないため、安全な環境内で複雑な人間関係を処理する訓練を行うチャンスを逸したまま成長する。また、心理面での技能、感情を平静に保つ能力、心理に関する学びを深める機会も与えられない」と指摘。さらに、「両親から特別な注目を受けることは、創造力の発達には良いことだが、依頼心・身勝手さ・社交不適応などの『良くない性格や特徴』を形成する恐れがある」と付け加えた。

南西大学の研究チームは、今回の研究で、大学生270人の脳をスキャンし、性格テストを実施した。参加者の半数は一人っ子で、残り半数にはきょうだいがいた。調査の結果、一人っ子の創造力は、きょうだいがいる人に比べ優れていたが、協調性については一人っ子の方が劣っていた。

〇共感力が低い一人っ子

一人っ子は両親や祖父母から特別に注目されるため、他人との付き合いにおいて、表現力に乏しく、表現の仕方もより身勝手で、共感力(他人の立場や感情を理解する力)が低いことが、研究を通じて明らかになった。

今回の研究論文の著者は、「これらの結果は、家庭環境(一人っ子かきょうだいがいるか)が、個人の行動や脳構造の発育に対して重要な役割を果たしていることを物語っている」と指摘した。同論文では、別の研究結果を引用したうえで、「一人っ子は、両親と一緒に過ごす時間がより長く、自分の望みがより強い傾向にある」とした。

過去の数多くの研究から、「望み」が、認知表現に対して大きな影響を及ぼすことが分かっており、その中には創造力も含まれる。また、一人っ子は、単独で活動する機会がより多く、それは独立や創造をめぐる観念の確立と深く関わっている。その一方、一人っ子は、共感力や社交情報の処理能力に劣っているという「代償」を引き受けざるを得ないといえるだろう。(提供/人民網日本語版・編集/KM)