米バージニア州のアーリントン国立墓地で演説前に拍手で迎えられるドナルド・トランプ大統領(2017年5月29日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】米オレゴン(Oregon)州で白人至上主義者とされる男に暴言を吐かれていた10代の少女らを助けに入った男性2人が刺殺された事件について、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は29日、「容認できない」と非難した。

 事件は26日、オレゴン州ポートランド(Portland)の電車内で起きた。極右の白人至上主義者として知られていたジェレミー・ジョセフ・クリスチャン(Jeremy Joseph Christian)容疑者(35)が、スカーフをかぶっていたイスラム教徒の少女と黒人の少女にヘイトスピーチ(憎悪表現)を浴びせていた。

 止めに入った男性のうち、陸軍退役軍人のリック・ジョン・ベスト(Rick John Best)さん(53)と、大学を卒業したばかりのタリーシン・ムルジン・ナムカイ・メシェ(Taliesin Myrddin Namkai-Meche)さん(23)が容疑者に喉を切られて死亡。もう1人(21)も負傷した。

 トランプ大統領はツイッター(Twitter)に「金曜にポートランドで起きた暴力的な攻撃は容認できない。犠牲者はヘイトと不寛容に立ち向かった。われわれの祈りは彼らと共にある」と書き込んだ。

 トランプ氏のメッセージは、アーリントン国立墓地(Arlington National Cemetery)での戦没者追悼記念日(メモリアルデー、Memorial Day)の式典に出席する直前に投稿された。トランプ氏に対しては、ポートランドのメディアや警察から「英雄」とたたえられている2人の殺害を非難するよう求める声が高まっていた。

 暴言を吐かれた少女の一人、デスティニー・マグナム(Destinee Mangum)さん(16)は地元テレビ局KPTVに「私のために命を懸けてくれた人たちにお礼を言いたい。彼らは私と面識さえなかったのに、私と友人、そして私たちの見た目のために命を失ってしまった」と、男性らへの感謝の気持ちを語っている。

 マグナムさんによれば、クリスチャン容疑者からは「サウジアラビアに帰れ、俺の国から出ていけ」といった暴言を浴びせられ、お前たちには何の価値もないのだから自殺すべきだとも言われたという。
【翻訳編集】AFPBB News