この日は「家庭料理のカリスマ・小林カツ代が残したレシピ」と題した小林カツ代の特集だった。早いものでカツ代さんが亡くなってもう3年が経つ。ワンショルダーの黒いエプロンがトレードマークのカツ代さん、実は家庭料理研究家の第1号だったそうだ。

それまでの料理番組といえばプロの料理人が出演していたが、それに不満を持ったカツ代さんがテレビ局に投書したところ、「だったら、あなたが出ればいい」とスカウトされ、出演することになったという。以来、その生涯に1万種類以上のレシピを考案している。

なかでも有名なのは肉じゃが。「料理の鉄人」のジャガイモ対決で鉄人・陳建一に勝った伝説のレシピだ。番組でその作り方を紹介していたので、さっそく作ってみたら、本当に簡単でしかも美味しかった。ほかに「わが道をゆくワンタン」や「ロールキャベツみたい」という時短料理を紹介。どちらも包む手間を省き、食べたらお腹の中で一緒になる、というもの。ほかにも、10分で出来るちらし寿司や、少ない油で揚げる鶏の唐揚げ......、どれも簡単で、しかも美味しそう。なるほど、死後3年経った今でもレシピ本が売れるはずだ。

2005年くも膜下出血で倒れ、9年間の闘病生活ののち、天国へ旅立ったカツ代さん。400名が参列したお別れの会でも肉じゃががふるまわれたという。口癖は「私が死んでもレシピは残る」。バイク事故で表舞台から消えた息子・ケンタロウの復活を祈りたい。

(放送2017年5月26日20時57分〜)

(白蘭)