文部科学省前事務次官の前川喜平氏がきのう29日(2017年5月)、TBSラジオの番組に生出演し「加計学園の獣医学部新設計画に関わる文書は確実に存在している」と話した。「総理のご意向」「官邸の最高レベルが言っている」などの記述についても、「内閣府のしかるべき地位の方が語った言葉として説明を受けた。100%真実だ」と強調した。

司会の夏目三久「安倍首相は関与を否定しています。文書は本物かニセモノか」

その文書を、前川氏は番組で「現職の時に確実に手にとった」と証言した。今回問題になっているのは「もっともっとある文書の中からエッセンスをとりまとめたもの」で一部にすぎないとして、関係文書がさらにあることも指摘した。菅官房長官が「文科省の調査では確認できなかった」と否定したこととは正反対だ。

こうした加計学園問題への対応を理由の一つにあげて、自民党の若狭勝・衆院議員が党執行部に進退伺を提出したことも波紋を広げている。若狭議員は「対応は公正に欠ける」と述べ、都民ファーストの会を支援することとあわせて「けじめをつけて、執行部に判断をゆだねる」としている。

首相補佐官と複数回面会

けさ(30日付)の朝日新聞朝刊は、前川氏が取材に応じて、問題の文書が官邸の指示があったとする昨年秋に首相補佐官と複数回面会し「補佐官のあせりを感じた」と語った。この首相補佐官は具体的な話をしていないと否定するが、新しい事実や疑惑続出の雲行きだ。

鎌田靖(元NHK社会部記者)「加計学園をめぐる食い違いが際立つ。国会で証人喚問を行い、国民に真実を知らせてほしい」

前川氏は証人喚問を求められれば「応じる」としている。政府与党はなぜ喚問に反対するのか。「不都合が生じると思っているとしか思えない」(民進党の野田幹事長)と批判されて、きちんと反論もできていない。