市場は静観状態、今後のドル買い・売りの材料は?5月30日のドル円為替

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 ロンドン市場、ニューヨーク市場が休みだったということもあり、5月最終週のスタートは静かなものになっている。ドル買い・売りともに手がかりが見当たらず、1ドル111円台での推移が続いているのだ。先週は非常に安定したドル円の為替相場だったが、今週はさらに小幅なレンジでの値動きになっている。

 北朝鮮のミサイル発射は、G7首脳会議に反発するように行われた。日本はいつもどおりに厳重な抗議をしているが、想定するレッドライン内に収まっている行為だからなのか、アメリカは特別な対応策を実行していない。変化がないのだ。市場もこの状況に慣れてきたようで、ミサイル発射の速報が出てもリスクオフの反応は薄い。1ドル111円を下回ることがなかった。

 注目は今週もロシアゲート疑惑の行方だろう。解明の進展にあわせてドルが買われたり、売られたりしていく。今後もいつどこからサプライズ発表があるかわからないだけに注意は必要だ。トランプ大統領の外遊は無事に終了し、次は疑惑の解決を早急に済ませ、法案の議会審議を進めていくことに集中するはずである。

 市場をやきもきさせているのは6月の追加利上げについても同様だ。ほぼ織り込み済みとはいえ、懸念がないわけではない。今週は本日よりアメリカで重要な経済指標が発表されるだけに注目が集まる。まずは30日21:30(すべて日本時間)には4月個人消費支出(PCE)、個人所得、そしてPCEコアデフレータが発表される。市場では取引の材料不足になっていることから、この結果から動きがあるかもしれない。23:00には5月消費者信頼感指数も発表される。

 週末にかけてADP雇用統計、5月雇用統計と順次発表されるが、過去には大きなサプライズがあった経済指標だけに注意が必要だ。問題は事前予想を下回った場合に、6月追加利上げ観測が後退することである。こうなるとリスクオフの傾向はかなり強まるだろう。

 果たしてどのような結果になるのか市場は静かに待っている状態である。