株式会社マイナビ出版は、日本に古来から伝わる伝統色220色をその由来や歴史と共に紹介した「」を5月24日に発売した。A5判/208P/1,530円(税抜)。本書は、茜色、群青色、萌黄色、江戸紫色、珊瑚色、雪色など、日本に古来から伝わる美しい伝統色を紹介した色辞典だ。化学合成で色を作ることが出来る現代とは違い、遥か以前に誕生した伝統色には、一つひとつ異なった由来やエピソードがある。歌に詠まれたり、将軍に献上される色であったり、時の文化と共に爆発的な流行を作ったりと、それぞれが生きた歴史を持っているのだ。

名前の由来も、茜(赤根)や藍といった染料由来のものもあれば、花や植物、動物などの自然物を映したもの、京緋色、利休白茶といった場所や人物に由来するものなど様々だ。このような伝統色全220色を、宝暦元年(1751年)創業の京都老舗絵具商「上羽絵惣」が、誕生した時代、名前の由来、引用された作品など多方面から解き明かしている。

また、本書の魅力はそれだけではない。例えば、長春、杜鵑草(ほととぎす)、楝色(おうちいろ)、これらがどのような色か解るだろうか。いずれも花に由来したピンクから薄紫にかけての色なのだが、言葉だけではその違いをイメージするのは難しいだろう。こうした類似しがちな色もカラーパレットとCMYK値で表示されているので、微妙な色味の違いを把握することが出来る。老舗絵具店ならではの確固とした色彩感覚をもって監修がなされており、色辞典としても重宝する作りになっている。

日本の代表的な伝統色「茜色」

花に由来する色 「長春」「里桜」「秋桜」

出版社:株式会社マイナビ出版
価格:2,700円(税抜)
石田結実(上羽絵惣) 監修
URL:http://pub.mynavi.jp/
Amazon:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4839958939/mdndi-22/
2017/05/30