パキスタンから帰国し、ニューデリーへ向かうためにパンジャブ州アムリツァルの空港に到着したウズマ・アフマドさん(2017年5月25日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】パキスタンを訪れたインド人女性が銃を突きつけられて強制的に結婚させられたとする事件で、現地の裁判所が解放を命じた被害者女性が先週25日、インドに帰国した。

 ウズマ・アフマド(Uzma Ahmad)さんは、同国北部パンジャブ(Punjab)州アムリツァル(Amritsar)に近いワガ(Wagah)の検問所からインド入りし、そこで家族と再会した後、ニューデリー(New Delhi)へ向かい、スシュマ・スワラジ(Sushma Swaraj)外相と面会した。

 今回の事件でインドの世論は、敵対国とされるパキスタンへの非難の声が渦巻いた。スワラジ外相はアフマドさんを「インドの娘」と呼び、解放を目指してあらゆる手段を尽くした。同外相はデリーで報道陣に対し「パキスタンの外務省および内務省にも感謝したい。ウズマが今日ここにいるのは、彼らが果たした役割によるものでもある」と述べ、パキスタン政府に対し異例の友好的姿勢を示した。

 インドでの報道によると20代前半のアフマドさんはマレーシアで、パキスタン人のタヒル・アリ(Tahir Ali)被告と出会った。アフマドさんはパキスタン・イスラマバード(Islamabad)の高等裁判所に対し、今月3日にパキスタンを訪れた際にアリ被告から銃を突きつけられ、結婚を強制されたと説明した。アフマドさんは今月12日、インドへの帰国を求める訴えを裁判所に起こし、大きなニュースとなっていた。告訴以降、アフマドさんはイスラマバードにあるインド政府の施設に身を寄せていた。

 イスラマバードの裁判所はアリ被告に対し、アフマドさんが帰国できるよう入国管理関係の書類の返還を命じた。スワラジ外相に面会したアフマドさんは「あちら(パキスタン)では虐待されたり、苦しめられたりしながら逃げ出せない少女がたくさんいる。私は本当に幸運だった」と語った。
【翻訳編集】AFPBB News