テレビやラジオ、そして今ではWi-Fiなどで日々使っている電波は、人類がこれ無しでは生きていくことができないものですが、ヒトの目には全く見ることができないためにその存在を実感できることはありません。そんな電波を3Dプリンターを使って可視化したモデルが販売されています。

Ye Olde Engineering Shoppe by aloishis89 - Shapeways Shops

https://www.shapeways.com/shops/ye-olde-engineering-shoppe



実際のモデルがどんな様子なのかは以下のムービーで紹介されています。

3D printed radiation patterns - YouTube

アンテナの一例として、ホーン型の開口部を持つホーンアンテナの実物が用意されています。



そしてこのアンテナから放射される電波の強さを可視化したのが、このモデル。赤い部分になるほど、電波が強いことを現しているモデルとのこと。実際のアンテナと電波モデルの縮尺は等倍ではないとのことですが、ホーンアンテナからこのような様子で電波が放射されるイメージは良く伝わってきます。ところどころに膨らみやへこみがあるのが興味深いところ。



このリンゴのようなモデルは、最も単純な構造のアンテナであるダイポールアンテナから発される電波の様子。360度全ての方向に電波が放射される「無指向性」の性能を持っていることがわかります。一方、先述したホーンアンテナは、強い「指向性」を持つことが実感できるはず。



同じ球状でも一端が緑色なこのモデルは、平面アンテナ(Inset Fed Patch Antenna)からの電波を模したもの。緑色の部分が平面に接するように置かれ、開放面に向けて無指向性で電波が放射されるアンテナです。



高次モードアンテナの電波はこんな感じ。凹凸の様子が激しくなっていることがわかります。



Shapewaysのオンラインショップでは、これら4つのモデルが10ドルから13ドル(約1100円〜1450円)の価格で販売されています。