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既報のとおり日本マイクロソフトは、Surface Pro 4に続く新「Surface Pro」を6月15日に発売する。振り返ってみるとSurface Pro 4の発売は約1年半前の2015年11月12日。このタイミングで新モデルを投入するのは至極当然である。では、製品名から数字が消され「Surface Pro 5」とはならなかった新Surface Proは「買い」なのだろうか。Surface Pro 4と見比べながら考えてみたい。

筆者は今回、新Surface Proの発表当日にCore i7搭載モデル (メモリ 8GB、SSD 256GB) を予約注文した。現在使用中のSurface Pro 4 Core m3モデルからの乗り換えである。本来は今秋リリース予定のLTEモデルが本命なのだが、「FCCなどの認証を得るまでの時間が必要」(Microsoft CVP Microsoft Devices, Panos Panay氏) らしく、発表会で日本マイクロソフトの担当者に確認したところ、対応バンドなどは定まっていないとのこと。約3カ月間も待つよりも早々に購入した方が生産性は向上すると判断した次第である。

だが、新Surface Proは購入してすぐに新たなペン体験やキー入力システムを利用できない。Surface Pro Signatureタイプカバーは7月7日の発売、筆圧4,096段階となったSurfaceペンは8月の発売という予定だ。6月15日に新Surface Pro本体が手元に届いても、筆者はSurface Pro 4タイプカバーや従来のSurfaceペンを使うことになる。従来のSurfaceシリーズを所有していないユーザーは、旧製品用のアクセサリーを購入するのも悔しいだろうから、新アクセサリーが出揃うまで待たなければならない。

キーボードは102レイアウトから109レイアウトへの変更が必要なため、百歩譲って遅れるのも納得できるが、Surfaceペンのブラック・コバルトブルー・バーガンディタイプは後日リリース予定。新たに横スクロールに対応したSurface Arc Mouseのコバルトブルーおよびバーガンディタイプも同様にリリースタイミングは後日としか示されていない。発売タイミングをグローバルと同じ時期に合わせた日本マイクロソフトの努力はもちろん認めるが、この点だけは少々寂しく感じる。

付属品という意味では、Office Home&Business PremiumプラスOffice 365サービスも疑問だ。既存ユーザーから見れば、「Officeを別売りにして、その分安くしてほしい」と思ってしまう。日本はOfficeバンドルビジネスが成功した特異な国であり、その戦略を日本マイクロソフトが簡単に手放す訳はないだろうが、既にOffice 365を契約していれば、1ライセンス分無駄になってしまう。

さて、Microsoftは発表会で「(新Surface ProはSurface Pro 4と) ホームファクターは同じながらも、800もの部品を刷新して微妙な変化を加えている」と説明し、その結果として排熱機構の静音化やCore i5モデルのファンレス化を実現した。下表はSurface Pro 4と新Surface Proの相違点をまとめたものだ。

新Surface Proは、キックスタンドのマルチアングルが15度拡大し、バッテリー駆動時間が4.5時間延びた。もっとも実用シーンにおけるSurface Pro 4 Core m3の駆動時間は6時間程度のため、作業内容に左右されるが8〜9時間程度と捉えた方がいい。新Surface Proは、革新的な機能を望む人々の目には期待外れのデバイスとして映っているようだが、それでも筆者は新Surface Proの購入を解約するつもりはない。不満を上げれば、同スペックのデバイスよりも高額だの、USB Type-Cポートが欲しいだの枚挙に暇がない。

だが、筆者はSurface Pro 4を約1年半使ってきて、既に2-in-1 PCデバイスとして完成の域に達しているとの感想を持っており、新Surface Proなら確実に満足できると感じている。読者諸氏には、各メディアのレビュー記事や店頭でのタッチ&トライを通じて精査し、コスト的満足できるのであれば、Surfaceアクセサリーが出揃そろった時点で購入することをお薦めする。ちなみにSurface Studioについては気軽に手が届かないため、しばらくの間は悶々とし続けることだろう。

阿久津良和(Cactus)