SIMフリースマホ「VAIO Phone A」のレビュー!最終回はカメラや全体的な使い勝手をチェック

VAIO(バイオ)から4月に発売されたSIMフリースマートフォン(スマホ)「VAIO Phone A(型番:VPA0511S)」ですが、購入から約1ヶ月が経過し、途中、不具合が発生して修理に旅立ったりもしましたが、筆者が普段持ち歩く複数台のスマホのうちの1台として活躍中です。

そんなVAIO Phone Aのレビューも今回で第3回目となり、第1回目の開封レポート、第2回目のデュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)やVoLTEなど気になる点の紹介に続いて、よく使う「カメラ」をはじめとする全体的な使用感をご紹介していきたいと思います。

【5.5インチのボディはやはり大きめ】


VAIO Phone Aの画面サイズは5.5インチで、最近だと標準的なサイズとも言えますが、液晶ディスプレイの周り(縁)が詰められていない(狭くない)ため、同程度の画面サイズの最新機種と比較するとどうしても本体は大ぶりです。

決してホールド感が極端に悪いといったことはないのですが、持ち手と反対側に指が届かない場面は多いため、文字入力は「ATOK」をインストールし、利き手側に寄せるなどして使用しています。

第2回でも簡単に触れた通り、VAIO Phone Aのソフトウェアは素のAndroidに近く、他社の大画面モデルに多い「片手モード」や「ジェスチャー」といった独自の追加・便利機能ありません。片手で使いやすくするための工夫は各自考えていかなければならないのは、少しハードルが高く感じるかもしれません。

【電池持ちはまずまず。1日半〜2日程度のスタミナ】


筆者のVAIO Phone Aの使い道ですが、名刺にも載せている電話番号のSIMカードを挿し、電話の着信とGoogleのメッセンジャーアプリ「ハングアウト」の送受信、複数のメールアカウントの利用が主になっています。

電話の利用頻度も高く、1日中机に向かって通話するためにBluetoothヘッドセットを接続しています。また、ハングアウトも1日に100通以上の通知が来ますし、SNSなどの利用は控えめとはいえ、かなりハードに利用しています。

この使い方で大体2日程度は電池が持つため、電池持ちに関しては十分と言えます。他のTwitterなどのSNSの利用や地図の利用を行うと1日半と少し短くなりますが、例えば通勤通学の時間にWebやSNSを使う、動画を視聴するといった使い方であれば電池切れの心配はないでしょう。

余談ですが、VAIO Phone Aの充電端子はUSB type-CではなくmicroUSBを採用しているため、万が一バッテリーが切れそうになってもコンビニや100円ショップで容易に入手できるmicroUSBケーブルやモバイルバッテリーの充電ができるのも、まだまだ強みと言えるかもしれません。

【動作はスムーズで操作性にストレスはなし】


実際に使ってみると、ここはカスタマイズの少なさのおかげか、特に動作に引っかかりを感じることもなく快適に利用できます。ミドルレンジに属するチップセット「Snapdragon 617」や3GB内蔵メモリー(RAM)を搭載する2万円台で購入できる機種としては性能が高めであるのも快適さの理由でしょう。

以前に紹介したようにベンチマークアプリ「AnTuTu Benchmark」の結果は4万台中盤と決して高くはなく、2014年〜2015年頃のハイエンド機種程度のスコアですが、電話やメールはもちろん、TwitterやFacebook、LINEの利用であればまず問題はありませんし、グラフィックスへの負荷の多いゲームなどを中心とした利用でなければスペック不足は感じられません。

【カメラの画質は並で惜しい】


VAIO Phone Aのリアカメラ(メインカメラ)の画素数は約1300万画素と、最近のスマホカメラの画素数としてはミドルスペック程度です。VAIO Phone Aの直販価格は24,800円(税別)であり、同一価格帯から少し下の2万円前後くらいの機種だと800万画素程度の機種も多いため、それらの機種よりはカメラに少々期待してしまうところでしょう。






昼間、夜景、屋内での食事の撮影といくつかのシチュエーションで撮影してみたのですが、正直なところ最近の優秀なスマホカメラの絵に肥えた目には「厳しい」と感じる画質です。

設定では最大画素である13MP(1300万画素)や、画質設定も最高画質に設定していますが、細部のディテールが潰れてしまうことが多く、また暗所での撮影は手ぶれ補正もないため、何度か撮影しても手ぶれを抑えきることができませんでした。

最近はエントリークラスの機種でも「レーザーオートフォーカス」を搭載した機種も増えてきており、VAIO Phone Aより少し価格帯が上の3万円台中盤くらいの機種であれば「光学式手ぶれ補正(OIS)」に対応した機種も出ていると考えると、もう少しカメラには頑張って欲しかったというのが正直な感想です。

ですが、乗用できないほど写真がきれいに撮れないというわけでもなければ、ホワイトバランスが破綻するといったこともないため、SNSへアップロードするような使い方が中心であれば問題ないとも言えます。

【VAIO Phone Aの総評】

VAIO Phone Aですが、ハードウェアを共有しているWindows 10 Mobileを採用した「VAIO Phone Biz」から単純にOSをAndroidに入れ替えただけといった感は抜け出せず、大画面モデルならではの使いやすくなる工夫やノートPCのVAIOに抱く「独自性」や「先進性」はまったくないため、製品としての魅力は物足りないとも言えます。

しかしながら、ここまでにも何度も書いてきた通り、実売2万円〜2万円中盤ながらアルミの削り出しボディーにDSDSやVoLTEへの対応といった機能面を含め、コストパフォーマンスに特に優れた機種であるというのは間違いないでしょう。

何より同社の本社であり、ソニー時代より技術の高さに定評のある「安曇野」にて、全台検査を行う「安曇野FINISH」の安心感は同一価格帯に多い海外メーカーの海外生産製品では得られない安心感という強みもあります。

派手さはありませんが、シンプルにバランスのとれたいい機種ですので、初めてのSIMフリースマホとして選ぶのはもちろん、筆者のように電話やスマホでないと利用できないメッセンジャー・メールを一台に集約して使いたいといった人にもオススメのできる機種です。

VAIO SIMフリースマートフォン VAIO Phone A シルバー(Android OS 搭載モデル) VPA0511S [エレクトロニクス]
VAIO Phone



記事執筆:黒ぽん(迎 悟)


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