中国メディア・今日頭条は28日「日本人の建築精神を見てみよう」として、東京駅のデザインについて紹介する記事を掲載した。(イメージ写真提供:(C)tktktk/123RF)

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 中国メディア・今日頭条は28日、「日本人の建築精神を見てみよう」として、東京駅のデザインについて紹介する記事を掲載した。

 記事は、東京駅が新幹線やJRの各線に地下鉄線を合わせた大型の中枢駅になっており、ここから日本各地に赴く列車に乗ることができると紹介。その歴史は100年以上前の1914年にさかのぼるとし、駅舎は欧州ルネサンス建築の特色が採用され、3つの大きなドーム型の建築が並ぶ様子からは濃厚な古典の香りが漂うと説明している。

 そのうえで、東京駅の駅舎がこのようなデザインになったかを巡るエピソードを紹介。一番最初に駅舎をデザインしたのはドイツ人の建築師で、そのプランには日本の山車など大量の伝統的な和のエッセンスが盛り込まれていたが、最終的にデザインを担当した日本の辰野金吾が外観からこれらの日本的な要素をすべて消し去り、純洋風建築に変更されたと伝えた。

 そして、デザインを変更した理由について辰野が「歴史や伝統は建築において当然重要だが、重視すべき日本文化は山車のように人を驚かせるようなデザインだけではない。建物の中に含まれる日本人の精神なのだ。優れた建築デザインには『国民的様式』すなわち、その時代に生きる国民たちの意志と思想が反映されていなければならない」との認識を持っていたと紹介している。

 当時の日本にとって東京駅の駅舎はまさに文明開化、西洋化のシンボルとしての意味を持ち、西洋化に邁進していた社会の様子を示したものと言えるだろう。日本の伝統文化を盛り付けた当初の駅舎デザインだったら、今も同じように残されていたかどうかは分からない。

 記事が紹介した辰野の精神について考えると、ついつい中国に建設された銅銭型の円形ビルを思い浮かべてしまう。今の時代に生きる中国国民たちの意志と思想は、やはりお金にあるのだろうか。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)tktktk/123RF)