【インタビュー】シー、ヘヴィでエナジー溢れるクラシック・ハード・ロック

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翳りを帯びた中にも北欧らしい光彩を放つSEAのニューアルバム『ザ・グリップ・オブ・タイム』が発売となった。パワフルでストロングなボーカルに重厚なリフ、キャッチーなコーラス、そしてギターを押し出したツイン・ギターはヘヴィながらもメランコリックで、その雰囲気はクラシック・ハード・ロックのヴァイブそのものだ。

◆SEA画像

SEAは、デンマークの島で幼なじみだった2人によって結成されたバンドだ。2014年に発表されたデビュー作は(日本は2015年)Sweden Rock Magazineにて8/10の評価を得、トニー・アイオミとブルース・ディッキンソンが彼らを好意的に評している。マイケル・デナー(マーシフル・フェイト、キング・ダイアモンド)は、「次代を担うバンドになるよ。70年代のヴァイブを感じさせるパワフルで、メロディックなサウンドがいいね。ディープ・パープルやホワイトスネイクを彷彿とさせるシンガーが印象的で大好き」と語っている。
約2年半振りとなったセカンド・アルバム『ザ・グリップ・オブ・タイム』は、コペンハーゲンにあるVibe Factory Studiosにてレコーディングされ、プロデューサーにはジャスティン・ホーキンス(THE DARKNESS)やルーカス・グラハムを手掛けたことで知られるヤコブ・ウィンサーが担っている。そのサウンドはまるでライブのような、ナチュラルで温かくオーガニックなものだ。

──『ザ・グリップ・オブ・タイム』が完成した今のお気持ちは?

アンダース・ブリンク(Vo、G):メンバー全員ハッピーだよ。今後ライブを行っていくことになるからエキサイトしているところ。

──デビュー・アルバムも高評価でしたよね。

アンダース・ブリンク:とても良かった。2014年の発売だったけど、Sweden Rock Magazineでは8/10の評価だった。トニー・アイオミやブルース・ディッキンソンが評価してくれた。ライヴァル・サンズと同等のバンドと言ってくれたところもあった。マーシフル・フェイトのマイケル・デンナーがとても評価してくれたことがとても嬉しかったな。「歌がディープ・パープルやレインボーホワイトスネイクに近く、いつか大きなバンドになるよ」なんて言ってくれて光栄だった。

──このセカンド・アルバムでは、どのような方向性を?

アンダース・ブリンク:基本的に俺達はデビューの時からサウンド・スタイルは変わっていない。ヘヴィでエナジー溢れるロックだ。メロディとリフに関してはよりフォーカスしたと思う。バンドとしてソングライターとしてより成長していきたいと常に考えているよね。

──レコーディングはいかがでしたか?

アンダース・ブリンク:コペンハーゲンにあるスタジオで、ヤコブ・ウィンサーをプロデューサーに迎えて作業を行ったんだけど。彼からヘヴィ・ロックの世界からは少し違った視点と経験をもたらしてくれることを期待したんだ。今作はライブでの雰囲気を感じ取れる作風にフォーカスしたんだけど、彼の生み出す音はウォームで生々しいんだ。とても気に入っている。作業自体は順調だった。

──ニュー・アルバムのセールス・ポイントは?

アンダース・ブリンク:偉大なるロック・ジャイアントからのクラシック・ヘヴィ・ロックと、俺達の持つユニークでパワフルな表現とをブレンドしたスタイルだね。ストロングなヴォーカル、ヘヴィなリフ、キャッチーなコーラス、ツイン・ギターと、ギターを主体にしたロックを将来に引き継ぐためにも、このようなアルバムを生み出す必要があると思うんだ。このようなロックはすべての音楽ファンへとアピールすると信じて止まないよ。メロウだし、メランコリックだし、メロディックな要素が存在しているからね。今回はより深く聴き込んでいくとさらなる発見があるアルバムだと思うよ。

──アルバムの中から特に聴いて欲しい曲はどれですか?

アンダース・ブリンク:シングルにもなった「Once We Were Dead」かな。ロウでメロディックでヘヴィなギターがオススメだよ。次のシングル候補曲「The Stranger Within」は速めの曲でパワフルな曲だ。バラードの「No Dawn」もいい仕上がりだよ。ぜひ聴いてみて欲しいね。

──今後の予定は?

アンダース・ブリンク:5月に<Nordic Noise Festival>で俺達のニュー・アルバム発売を記念するリリース・パーティー、それからはデンマークからヨーロッパへとライブを行うんだ。イギリスではタイガーズ・オブ・パンタンのサポートを務めることになったんだ。新しくブッキング・エージェンシーとも契約したから、海外でのライブが増えていくと思う。今はロック・バンドには厳しい時代で、レコード・セールスの衰退は深刻だしお金が廻らないことが様々なところに影を落としている。でもそれがギヴ・アップする理由にはならない。オンラインには大きな力と可能性を秘めているわけだし、アイディア次第でいろいろなことができるはずなんだ。クオリティを落とすことなくいい音楽を独自のやり方で創り続けていくことが必要だし、やることによって新しいものも見えてくるはず。とにかくロックは永遠に不滅だからね。

──では最後に日本のロック・ファンへメッセージを。

アンダース・ブリンク:日本のロック・ファンがこのレコードを楽しんで聴いてくれることを望んでいる。そして日本でのライブを実現させるためにもさらに精力的な活動に身を捧げるよ。

シー『ザ・グリップ・オブ・タイム』
2017年5月24日発売
BKMY-1050 2,222円(税抜価格)
※日本盤仕様(帯、プロフィール、インタビュー付)☆
※デジパック仕様
1.Rust
2.Once We Were Dead
3.Time Will Let You Know
4.Shout
5.No Dawn
6.Back To The Ground
7.Sing For Your Right
8.Dust Will Fall
9.The Stranger Within
10.Sea [instrumental]

Produced by Jakob Winther

Line-up ;
・Anders Brink(vo / g)
・Anders Kargaard(g)
・Maico Thyge(b)
・Jonas Bangstrup(ds)