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香辛料の一つであるシナモンを日々の食生活に取り入れている人は多い。シナモンロールやシナモンクッキー、シナモントーストなど、いろいろな料理の味わいを高めてくれるシナモンだが、実はさらなる"魅力"が秘められているかもしれないのだ。

海外のさまざまなニュースを伝える「MailOnline」にこのほど、シナモンにまつわる研究成果を紹介するコラムが掲載された。先般報告された研究によって、シナモンには「抗メタボ」の効果があるかもしれないことが明らかになった。

米国心臓協会の会議で発表されたこの予備研究によると、シナモンには「脂肪がお腹まわりにつくのを阻止する」「高脂肪食による悪影響を抑える」という効果があることが判明。さらに、脂肪の蓄積過程を遅くし、健康に悪い食べ物によって引き起こされる心臓疾患のリスクを下げる効果もあるとのこと。この予備研究はラットで行われたが、研究者はヒトでも同じ結果が得られることを期待している。

研究では、ラットに12週間にわたりシナモンサプリメントを与えたところ、ストレス予防になる抗酸化分子と抗炎症分子が増えた。また、高脂肪のエサを与えていたにもかかわらず、体重は減りお腹まわりに脂肪はあまりつかなかったとのこと。そのうえ、消化を助けて理解力を向上させる効果もあるとしている。

そのほかにも、シナモンの優れた効果は複数の研究で報告されている。

ラッシュ大学メディカル・センターの研究者グループによると、温かい飲み物やオートミール、シリアルにシナモンを少し入れるだけで、物事を整理し記憶力を高める脳タンパク質の働きを助ける可能性がある。

ロイヤルメルボルン工科大学(オーストラリア)の研究者グループは、シナモンには胃の温度を最高で2度下げ、消化を助ける働きがあることを発見した。この働きのおかげで胃の内部が傷つかず、炎症が緩和されて多くの消化器系疾患の予防になる。

オハイオ州フェアローンにある応用健康科学センターで行われた研究では、シナモン水溶液には肥満や糖尿病になるリスクを最大23%減らす抗酸化物質が含まれていることが判明している。シナモンはパーキンソン病患者の助けにもなり、2014年に科学者グループは、シナモンが脳を保護する化学物質の源だという見解を発表している。

料理への用途も幅広く、さまざまな健康上のメリットも得られそうなシナモン。家にシナモンパウダーの1個くらいは置いておいても損はなさそう!?

※写真と本文は関係ありません

○記事監修: 杉田米行(すぎたよねゆき)

米国ウィスコンシン大学マディソン校大学院歴史学研究科修了(Ph.D.)。現在は大阪大学大学院言語文化研究科教授として教鞭を執る。専門分野は国際関係と日米医療保険制度。