エリザベス・モス

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1960年代の広告業界を舞台にしたドラマ『MAD MEN マッドメン』のペギー・オルセン役で知られるエリザベス・モスが、BBCアメリカのリミテッドシリーズ『Typhoid Mary(原題)』に主演し、製作総指揮も務めることが明らかとなった。米Varietyが報じている。

メアリー・ベス・ケインによる、実話を元にした1999年の小説「Fever(原題)」が原作となる『Typhoid Mary』の主人公は、19世紀前半にアイルランドからニューヨークへと渡った女性メアリー・マローン。彼女は、世界で初めて報告された腸チフス菌の健康保菌者で、"腸チフスのメアリー"として知られた人物だ。保菌者でありながら発病しなかった彼女と接した多くの人が腸チフスに感染したため、メアリーは悪名高き人物として歴史にその名を刻むこととなった。

エリザベスは主人公メアリーを演じるほか、フィル・モリソン(『ウェンディ&ルーシー』)、ロビン・ファイト(『MAD MEN』)、スー・ナエグル(『アウトキャスト』)、ミーガン・エリソン(『ターミネーター:新起動/ジェニシス』)とともに製作総指揮を務める。モリソンは監督、ファイトは脚本も兼任。

インタビューに応えたエリザベスは、「米国で最も悪名高き女性の物語を伝えることを楽しみにしています。メアリーは驚くほどユニークかつ頑固、そして野心的な女性でした。隔離されていたブロンクス沖の島で息を引き取るまで、現実を受け入れられずにいた彼女は複雑な人物で、そんな役を演じることが待ち切れません」と、本作にかける意義込みを語っている。

現時点では、リミテッドシリーズの『Typhoid Mary』が何話構成となるのかなどの詳細は未定。エリザベスが、実在した人物をどのように演じるのか楽しみだ。(海外ドラマNAVI)